ウクライナ情勢6/4報道

ロイター通信

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ロシアとウクライナのガス価格協議が妥結へ(独立新聞) 

 ロシアとウクライナのガス価格に関する協議は今週中にもまとまると、「独立新聞」が伝えている。

 ウクライナのアルセニー・ヤツェニュク首相は、「ガスプロム」がウクライナ側に歩み寄る場合を想定して、妥協的な決定の可能性を示した。1000立法メートルあたり500ドル(約5万円)は 「市場価格ではなく政治価格」であると話し、「ロシアがウクライナをキャッシュ・カウ(金牛)と見なしているなら、ロシアはひどい思い違いをしている」と述べた。欧州連合(EU)を加えた三者協議の第3ラウンドでは、ウクライナとロシアの代表団が態度を軟化させたという。さらに「いずれの当事国もストックホルムの仲介裁判所にはいかない」ことで合意した。ウクライナ政府は、「ロシアのガスなしに国は成り立たない。自国の採掘量は近年減少している」と吐露したという。

 この状況下で、ウクライナ政府は自国の立場を強化するために、EUとのパートナーシップを目指そうとしている可能性がある。ウクライナはヤヌコビッチ大統領の時代、ヨーロッパ・エネルギー共同体に加盟したが、義務を履行しなかった。これによってヨーロッパの関係国との関係が冷え込んだという。ウクライナは現在、ガス通過国としての信頼性をヨーロッパ諸国に示そうとしている。ウクライナ政府は、ロシア側が「ガス危機を意図的にあおってウクライナの評判を悪くし、ヨーロッパに迂回パイプラインの建設費用をださせようとしている」、と考えているという。

 

ウクライナ南東部に戒厳令布告か(「ガゼータ・ル」紙 

 ウクライナの軍当局がウクライナ南東部での軍事作戦開始について発表し、スロヴャンシク、クラマトルシク、クラスニー・リマンの住人に外出を控えるよう呼びかけたと、「ガゼータ・ル」紙は伝えている。

 ウクライナ軍が、反乱者の本部がある、これらの街の中心部に向かおうとしていることは明らかだ。ウクライナのアルセン・アヴァコフ内務相は、この地域のドネツク人民共和国の封鎖拠点を破壊するとの発表も行った。空からの攻撃は行われていたが、反乱者は「村に平和的な住民以外の、武装した住民はいなかった」と話していた。現在、スロヴャンシク郊外の上空ではウクライナ軍のヘリコプターが哨戒中で、街の入り口ではハルキウとドニプロペトロウシク側から多数の兵器が集中している。

 

OSCE監視団がルハンシク州庁舎の空からの攻撃を確認(ヴズグリャド紙 

 ルハンシク州庁舎を空から攻撃したウクライナ政府の罪を、ウクライナ国防省はいまだに否定しているが、欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視団がこれを確認したと、ヴズグリャド紙が伝えている。

 OSCE監視団は、上空から建物に向けてミサイルが発射されたと発表した。同監視団はウクライナ情勢に関する報告書を毎日提出している。最新の報告書には、ルハンシク州の多くの住人が、軍事衝突区域を離れようとしていると書かれている。ルハンシク人民共和国の指導者であるヴァレリー・ボロトフ氏は、爆撃の対象が共和国の幹部だったと考えている。地域党会派のアレクサンドル・エフレモフ代表は、ハーグ国際刑事裁判所にウクライナ軍の活動についての捜査を依頼すると発表した。「平和的な国民に政府が軍用機を使用したことは、その残酷さで未曾有の犯罪だ。真実を客観的に探るための唯一の可能性は、ハーグ国際刑事裁判所によるこの軍事犯罪の捜査である」