中央環状線がモスクワを抱擁

 鉄道「モスクワ中央環状線」の試運行(開業後1ヶ月間)が終了した。新しい路線の主な利点とは何だろうか。

 東京の山手線やロンドンのオーバーグラウンドのようなモスクワ中央環状線は、2016年9月10日に開業した

 中央環状線はモスクワ市およびモスクワ州の住人の輸送サービスで、平均移動所要時間を20分削減する。市内の工業地区の開発を加速化させ、またモスクワの主要な景色を変わった角度から見せる。

 中央環状線には31ヶ所のトランジット・ハブ(交通結節点)があり、それぞれが公共交通機関の停留所、モスクワ地下鉄の17駅とつながっている。これらの停留所のうち、11ヶ所には地下鉄に乗り換えるためのシェルターがついている。エンジニアには「乾いた足」原則と呼ばれている。中央環状線の26駅はすでに開業しており、10月末までにはさらに5駅が開業する見込み。

 環状線の車両に選ばれたのは、独シーメンス社がロシア鉄道のために特別に開発した客車「ラースタチカ(燕)」だ。この客車はソチ五輪の際に使用され、モスクワ近郊をも走っている。一日130組が運行。車両には、通常のメトロの車両にはない優れた点がある。幅が広く、客席は少なく、トイレが設置され、空調が行なわれ、スクリーンもあり、ベビーカーや自転車用のスペースもある。電子端末充電用のコンセントもあり、Wi-Fiもある。各5両編成で、1250人を収容する。