ジェイソン・ステイサムのインスタグラム*を見てみれば、彼の写真の下に、彼のものと偽られたロシア語の発言が溢れているのに気がつくだろう。
ステイサムのアカウントからやってきた
「ステイサムのページから来た人いる?」
「ジェイソン、君は何をした?」© Vin Diesel
「ヴィン・ディーゼルはより多くのロシア人がコメントしに来るように投稿数を増やしたように感じるけど、気のせいかな?」
「ステイサムの発言を知ってる?あれはわたしが彼のために書いたものだ」© Vin Diesel
ロシア人が投稿した内容の多くは、ダジャレが含まれているためそのまま日本語に翻訳するものが難しい。しかし、訳しても内容が正しく伝えることができる面白いコメントもあるので紹介しよう。
「わたしはジェイソンではない」© Vin Diesel
ディーゼルの演じた役柄でもっとも知られているのは、『ワイルド・スピード』のドミニク・トレット。家族の大切さについての彼のセリフは世界中でミームとなり、ロシアでもステイサムの時と同じように、この俳優のキャラクターの偽の発言が溢れた。
「@jasonstatham の投稿の下にコメントを書き込むのと同じように、自分の家族を愛せ」
「アルコールは家族を崩壊するとよく言われるが、アルコールがどれほどの家族を生み出したかについては誰も口にしない」
「幸せとは、大きくて愛すべき、そして思いやりのある仲のよい家族を・・・別の街に持つことだ」
「ビジネスとファミリーとどちらが大事かと訊かれれば、ファミリーだと答える。そして君は、わたしにはファミリー・ビジネスがあると知らずに去っていく」。
ところで、俳優の英語話者のフォロワーの一人が、なぜこんなに多くのロシア語の投稿があるのかと質問すると、あるユーザーはこうコメントした。「それはステイサムは偉大なロシアのスターだからだ。彼の賢明な発言は世代から世代へと受け継がれる。どうやら、ヴィンはこの成功を自分も真似ようと思ったらしい」。
怖ろしい投稿
一般的なユーザーだけでなく、ロシアのエンタメメディアやテレビ局もこの俳優のアカウントに押し寄せた。皆が自分たちの冗談を言い合った。ただ、中には怖ろしいコメントをする者もいた。
「わたしはディーゼルを宣伝しているわけではない」© Vin Diesel
「ドバイの別荘とソチの3ルームマンションを交換します」
「地下鉄クールスカヤ駅から徒歩5分の部屋を、1ヶ月26000ルーブルで貸します。水と電気はメーターで」
「ガレージ、売ります」
そして、このような内容の濃い「投稿」も見かける。
「電池にはマイナスとプラスがある」。
「最後のラウンドのおしまいに新たなラウンドが始まる」。
「ロシア語を学べ。いつか役に立つ」©️ Jason Statham
次にはどのハリウッドスターがロシア人のユーザーに狙われるのだろうか?
*Metaが所有する、ロシアにおいて過激派組織とみなされている会社