モスクワには、今、独自のファッション・イベントがある。第一回モスクワ・ファッション・ウィークは2022年6月20日から26日にかけて開催され、その中で1週間かけて69のファッションショーを行い、ロシアを代表する120人のデザイナーを紹介し、印象的なビジネス・プログラムを披露した。ファッションショーは、モスクワ中で行われたが、クレムリンのすぐそばにあるザリャジエ公園とモスクワ川に架かる浮き橋でのショーは特筆すべきものとなった。以下に、その様子を捉えた写真を紹介する。
ファッション・ウィークはロシアのファッション業界の重鎮、スラヴァ・ザイツェフによって開会宣言され、ザイツェフのファッションショーで幕を開けた。
ファッション・ウィークの会期中、巨大な室内のファッションショーも実施された。下の写真は、スラヴのお祭り「イワン・クパーラ」にインスピレーションを受けて「DAS」ブランドが手がけたストリートスタイルのファッションである。
次の写真はソ連のニットウェアファッションをテーマにしたヴィクトリア・アンドレヤノワの作品。
一方、サーシャ・ガパノヴィチはロマンティックな冬のファタンジーをテーマにした。
デザイナーのIANIS CHAMALIDYは自身のコンセプチュアル・ファッションを披露した。
ファッションブランドCOSHÈとそのミニマリズム的なファッションも紹介された。
もっとも印象的なファッションショーは屋外で行われた。有名なロシアのデザイナー、アリョーナ・アフマドゥリナのファッションはモスクワ河岸通りで行われた。
メトリックス・ブランド・デザイン・アカデミーの卒業生たちは、クリムリンの近くに位置するザリャジエ公園で自分たちのファッションのお披露目を行った。
宇宙のファッション:ロスコスモス(ロシア宇宙局)はファッション・ブランド「DNK.ロシア」とのコラボで、VDNKh(全ロシア博覧センター)でファッションショーを企画した。
CHAPURINは、VDNKh公園の民族友好の噴水の前で、オートクチュールコレクション「アンソロジー」を発表した。
ザリャジエ公園の浮き橋で(しかも、聖ワシリイ大聖堂を背景に)行われたワレンチン・ユダシキンのショーは、モスクワ・ファッション・ウィークを締めくくる素晴らしいファイナル・イベントとなった。