「薄い氷の上には乗らないように」とロシア非常事態省は毎年のように人々に警告を発している。しかし、川や池や湖に氷が張り始めるやいなや、ロシア人は楽しむためにそこに乗る。
もっとも人気があり、人々に愛されているのは、スケート。多くの人は、スケートリンクではなく、「自然の」氷の上で滑るのが好きだ。
スケートに年齢は関係ない。
氷の上を散策したり、スキーをする人もいる。サンクトペテルブルクで特によく見られる光景である。
凍った水面に穴を開けて釣る氷上釣りを楽しむ人も多く、氷上釣り大会も開催されている。
命知らずの人々は、氷上のスノーカイトを好む。
氷の上でジョギングするのが好きな人もいる。凍った水の上のハーフマラソン大会も行われている。毎年開催される氷上マラソンには、ウラジオストクだけでも1,000人以上が参加している。
氷上マラソンはバイカル湖でも開催されている。
同じくバイカル湖ではホッケーの試合も。
バイカルを訪れる観光客は、大喜びで「バイカルのキス」というカクテルを飲む。氷に小さな穴を開け、そこに浸酒やウォトカ、コニャック、シャンパンなどを注ぎ、氷の上に寝そべり、ベリーなどを食べながら、それを飲むのである。
寒さを恐れぬ「セイウチ」たちは、いつも通り、凍えた水の中で行う寒中水泳のシーズンに入る。