アリョーナ・コストルナヤ
Joosep Martinson/International Skating Union/Getty Images14歳のアデリア・ペトロシアンは、女子シングルの選手として初めて4回転ループを成功させたことで知られている。この驚くべきジャンプは2021年11月19日にペルミでおこなわれたロシア杯で達成された。
アデリアは、前年、ロシア・ジュニア選手権で銀メダリストに輝いた。この新星は才能ある多くの門下生を持つエテリ・トゥトベリーゼに師事しており、幾人もの世界チャンピオン育て上げた彼女のもと、強い意志をもって目的達成に向かって厳しい練習に励んでいる。
15歳の天才スケーターは、両手を挙げながら跳ぶジャンプがトレードマークで、来たる2022年冬季北京オリンピックでのメダル獲得が有力視されている。
ワリエワ(彼女もまたエテリ・トゥトベリーゼの門下生)は、先月のグランプリシリーズ、カナダ大会でシニアデビューを果たした。2020年世界ジュニアチャンピオンである彼女は、フリー演技で3種類の4回転ジャンプと3回転アクセルを披露し、180.89点の世界最高得点を記録した。この大会では、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ、アリョーナ・コストルナヤも表彰台にあがりカミラの偉業に花を添えた。
18歳のコストルナヤは3回転アクセルを成功させることは出来なかったが、グルノーブルで開かれたグランプリシリーズで、トレードマークである3回転ジャンプとレベル4のスピンが評価されて銀メダルに輝いた。アリョーナは自身について、3回転アクセルなど克服すべき大きな課題があるとしている。「新しい自分になりたい。新しく、違った自分に。そしてよりよい時の自分に戻りたい―かつての自分よりももっとすごい自分になりたい。わたしは成長して、もう子どもではない」。
2020年欧州フィギュアスケートチャンピオンが開催されたフランスでコストルナヤはこう語った。コストルナヤは極めて感情的で、自己批判的で繊細な人間であり、自分と戦って熱心なファンの期待に応えなければならないと感じているようだ。
大会に出場する前から高い評価を受けていた。17歳のアレクサンドラはフィギュアスケート界に出現したひとつの現象と言える。弾丸と同じくらい早く滑るアレクサンドラは、欧米ではロシアの「4回転の女王」と言われる。一方、ロシアでは「ロシアのロケット」として知られている。最近負った足の怪我にもかかわらず、世界選手権で銅メダルを獲得したトルソワは、10月末にラスベガスで開かれたグランプリシリーズの初戦、スケートアメリカで4回転ルッツを跳んで審判を仰天させ、優勝を果たした。
スポーツ専門家(オリンピック銀メダリストのアレクサンドル・ジュ―リンを含む)の多くが、トルソワは4回転ジャンプで有名だが、スケーティング技術も男子と同じレベルか、「もしくはそれ以上」であると評価している。
バレリーナがピルエットをするように繊細で優雅な演技をする17歳のシェルバコワは、ロシア選手権と世界選手権でチャンピオンとなった。不可能なことは何もないと信じるシェルバコワは2021年11月20日土曜日におこなわれたグランプリシリーズ、フランス、グルノーブル大会で優勝を果たした。これはスケートカナダで得た銅メダルに続いて今年2つ目のグランプリシリーズのメダルとなった。
アンナは4回転ルッツの跳躍時につまずき、滑走中に転倒したにもかかわらず、なんとか立て直し、非の打ち所がない4回転フリップや7つの3回転ジャンプ、3回転〜3回転のコンビネーションジャンプを成功させた。彼女のモットーは、決してあきらめず、輝ける星になることを目指すことである。
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