ロシアの芸術家が、粘土を使って、ソ連時代の共同住宅や路面馬車が敷かれた石畳の通りなどを驚くほど細かく再現した。
モスクワの中心部で1962年に生まれたアレクセイ・ミクーリンは学校に通っていたときから粘土像を作るのが好きだった。現在は印刷会社で働いているが、最近、子どもの頃の趣味に戻り、粘土を使ってモスクワの名所や風景を作るようになった。乗客を載せた小さな路面電車、古い市場、ソ連時代の露店やアパートを台所や調理器具までを、極小に作って再現している。作品は、とても精密に作られており、限りなく実際のものを思わせる。アレクセイがインスタグラムで発表した作品を見た多くのフォロワーが、強い郷愁を覚えたとコメントしている。
ソ連製の自動車が走るモスクワの道路。ビールのキオスクの前に列を作る人々。通りでおしゃべりに興じる2人の女性
馬橇、戯れる子どもたちのいる冬の景色
バウーマン庭園での新年の祝日。スキーをする子どもたち、カフェでくつろぐ人々、犬の散歩をする女性
かつてモスクワを走っていた「コニカ」と呼ばれる馬車鉄道。ティーハウスと写真館が入った建物。小さな露店もある
路面電車の線路があるクールスキー鉄道駅下のトンネルの風景
プラットフォームに近く郊外列車。誰もが急いでいる
上から見た明るいモスクワの住宅と教会
ルビャンカ広場。噴水があり、路面電車、馬車が走っている
ゴスチヌィ・ドヴォールの中庭のありふれた風景。ソ連のトラックがさまざまな品を運び、タイヤやパイプが外れ、錆びついた自動車「ザポロジェツ」が投棄されるのを待っている
道路のトロリーバス。バスから降り、人々は夕方の散策を始め、楽しい時間を過ごす
共同住宅の内部。ガスコンロや小さなお皿、乾燥機まで添えられている
古い住宅の小さなバスルーム。小さなガスヒーターまで再現されている