パイロットは今でも「男性」の職業だと思う人が多い:世界中のパイロットで女性はわずか5%しかいない。しかし、ここに紹介するロシア女性は、驚くべきことにこのような固定概念を打ち破り、空の上で男性と互角に仕事をすることを選んだのである。
1. 低価格キャリア、ポベダ航空の副操縦士であるオレーシャ・シェラエワさんのインスタグラムには23,000人以上のフォロワーがいる。
「飛行機で空を飛ぶと、可能性が無限にひろがり、ただの“趣味”以上に皆を熱中させるのです。頭上にひろがる大空の光景だけをとっても」と彼女は書き込んでいる。ちなみに彼女は近頃実施されたモスクワ発モスクワ行観光フライトの副操縦士も務めた。
2. ユリヤ・クルィロワさんはカルーガ州のオレシュコヴォ航空基地(偶然だが空飛ぶ熊マンスールの故郷でもある)でアエロL-29デルフィン軍用訓練ジェット機のパイロットをしている。
「わたしは飛行機操縦中毒で、操縦のことなら何時間で話すことが出来ます。話し疲れても水を少し飲めば、また『空の話』を始められるんです」と彼女は言う。
「ブログでは、わたしのブログをチェックし、大空を愛し続けてくれている人たちをインスパイアするために操縦がどんなに素敵で空がどんなに美しいか綴っています」とユリヤさんは書き込んでいる。
3. マリア・ウヴァロフスカヤさんは2014年以来機長を務めている。サンクトペテルブルクの航空大学校を卒業した後、2007年にアエロフロートに入り、ツポレフTu-154型機の副操縦士から始まり、今はエアバスA320型機を操縦している。
「わたしにとって究極の飛行は、何事も起こらずに、静かに、穏やかに飛行することです」とマリヤさんは言う。
4. マルガリータ・リジンコワさん(25)はオレンブルク州訓練学校の生徒で、卒業した後は民間航空会社で働いている。訓練では4座席の小型機ダイアモンドDA40NG型機と42NG型機を操縦する。「女性が民間飛行訓練学校で学ぶというのはどういうことでしょう?それは男性と同じだけれど、女性はいつもこんな質問に答えなければならないんです」と皮肉的に彼女は書いている。しかし、学校生活で一番つらいことのひとつは早起きすることなのだそうだ。
5. ヤクート航空で初めてのそして唯一の機長であるアンナ・ロゾフスカヤさんはMi8型ヘリコプターのパイロットであった父の影響を受けたと言っている。
「子どものころから大空に対する愛情を植え付けてくれた父に憧れていたわたしは、父に続いて空を飛ぼうと決めたんです。両親もパイロットになりたいというわたしの気持ちに異を唱えず、応援してくれました」。「これまでの飛行時間は全部で4,300時間、このうちの1,100時間はヤクーツク僻地の、行くのにも大変な地域に緊急医療を派遣するフライトでした」とアンナさんは語る。
6. アリョーナ・ヴェルフシナさん(24)はノードウィンド航空のエアバスA320の副操縦士。高校で航空学を学び、リャザン州で訓練を終えた。
アリョーナさんは「最近は女性のパイロットがたくさんいて、この職業に対する需要は高まっています。インスタグラムの投稿で、女の子たちがどうやったら操縦士になれるか知ることができるようになったからかもしれません」と話す。
アリョーナさんのインスタグラムは非常に面白い。コックピットからの眺めも投稿されている。
7. 2017年、ヴィクトリヤ・クモワさんはUTエアーの女性パイロット第1号。9年、副操縦士としてキャリアを積んだ後、31歳のとき、ボーイング737CL /NGの機長の資格を取得した。
「自由な感覚が好きなのです。仕事は難しく、スケジュールもタイトですが、一ヶ所にとどまることなく、さまざまな都市を、さまざまな方向に飛び回り、窓の外から違った景色を見て、いろんなルートを移動できるのです。一回一回のフライトが独特でユニークです」と彼女は話している。
空に魅かれるようになったのは、パイロットの父親の影響だという。「この世界では、女性は警戒されるのですが、一度、信頼してくれてからは、わたしの子どもの頃からの夢を叶えるためのチャンスをくれました」。
8. マリヤ・トゥルニナさんはアエロフロートの機長を務める。ロシアの国営航空会社でグランドスタッフとして働いていた後、フライトクラブに入り、操縦を試みたいと思うようになった。それからは強い意思を抱くようになり、小型飛行機の事業用操縦士となった後、ボーイング737型機のパイロットになった。
Ну вот и мы слетали приятной женской компанией!
Опубликовано Марией Труниной Вторник, 20 августа 2019 г.
Опубликовано Марией Труниной Среда, 19 июля 2017 г.
9. ロシアのパイロット、スヴェトラーナ・カパニナさんは、スカイスポーツで、7度世界チャンピオンに輝いた人物。
彼女は30年以上にわたって空を飛んでいる。1980年代の末にフライトクラブでとトレーニングを開始し、2000年からはスホイ設計局でパイロットのインストラクターとなった。スヴェトラーナさんは偶然、パイロットになったというのは信じがたいことである。彼女は若い頃、スカイダイビングをしようと思ったのだが、予約を取り間違えて、スカイスポーツコースを試したのだそうだ。
10. オリガ・エロシェンコさんは事業用操縦士である。航空輸送とルートづくりを担当している。ブログでは、ブロンドのパイロットでいることの意味について、またネイルと航空機の色の組み合わせについてのジョークなどを投稿している。
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