1月
2020年の始まりはロシア人にとって例年通りだった。贈り物の定期市、新年のイルミネーション、ソーシャルディスタンスとは無縁の冬の楽しいレジャー。

Vladimir Astapkovych / Sputnik
2月
2月の末日、子供も大人も楽しめるモスクワ最大の遊園地「オーストロフ・メチトィー」(「夢の島」)が開業した。園内は9つのゾーンに分けられ、それぞれがアニメの登場人物をテーマにしている。3月17日、開園から3週間も経たないうちに遊園地は新型コロナウイルスの流行の影響で一時閉園し、休業は7月10日まで続いた。

Alexander Avilov//Moskva agency
3月
多くの人にとってステイホームは厳しい試練となり、外出制限の影響で多くの企業が休業した。だが同時に、ロックダウンは家族や近しい人々と時間を過ごし、互いを知り、幸せを共有できる時間を大切にする機会にもなった。

Vladimir Pesnya / Sputnik
Alexander Avilov//Moskva agency
4月
ロックダウンによって市内の移動が制限されたことで、多くの市民は、おそらく人生で初めて、街の名所が観光客や用事で急ぐ地元住民で溢れていない光景を目にした。大都市の公園に鳥や動物が戻り始め、インターネット・ユーザーらは頻繁に「自然が浄化された」と言うようになった。
Maxim Blinov / Sputnik
Alexey Danichev / Sputnik
5月
毎年恒例の5月9日の戦勝記念パレードが6月に延期されたが、それでも航空ショーは見ることができた。
Andrey Nikerichev / Sputnik
ロシア人が第二次世界大戦に参加した親族を偲ぶデモ行進「不死の連隊」は、オンラインで行われた。
Natalya Gorshkova/Moskva agency
6月
ロシア各地で電子通行証の制度を含めた外出禁止令が解除、または緩和された。大都市で夏期限定のテラスやカフェが開き始めた。ただし制限もあった。従業員はソーシャルディスタンスを保ち、注文の際はマスクを着用するよう求められた。
Konstantin Mikhalchevsky / Sputnik
パンデミックの影響で6月24日に延期された戦勝記念パレードがモスクワ、サンクトペテルブルク、ヴォルゴグラード、サマーラ、セヴァストポリなどの都市で行われた。この日が選ばれたのには理由がある。1945年のこの日、ベルリンを占拠したソビエト兵が赤の広場を行進したのだ。
Ilya Pitalev / Sputnik
2020年の赤の広場のパレードには、ロシアの軍人の他、セルビアやインド、モルドバ、キルギス、ベラルーシ、アルメニア、中国の軍人も参加した。
6月30日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が、1942年から1943年まで戦闘が繰り広げられたルジェフ(トヴェリ州)で厳かに追悼式典を開催した。
Grigory Sysoev / Sputnik
7月
休暇シーズンの最盛期。国境封鎖とパンデミックを原因とする不況の影響でロシア人は夏の休暇を国内で過ごした。多くの人にとっては自分の国を改めて知る機会となった。
Artur Lebedev / Sputnik
最も人気の行き先となったのがソチやアナパ、クリミアの黒海沿岸部だ。だがロシア人はシベリアやウラル、極東などの遠隔地にも向かった。
Elena Veresyaka / TASS
8月
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ガマレヤ記念研究所が開発した世界初のコロナウイルス・ワクチン「スプートニクV」を承認した。これは3週間の間隔を空けて2度打つ必要のあるワクチンだ。
Moskva agency
9月
モスクワで、改修工事の終わったモスクワ・ノース・リバー・ターミナルが開業した。これは「スターリン帝国様式」で建てられた最初期の建築物の一つだ。
Moskva agency
10月
大半の国々と同じく、ロシアには今なお観光客が訪れることができない。しかし10月に政府がヨーロッパとアジアの52ヶ国の国民に対して電子ビザを発行することを発表した。外国人の観光が解禁されるのは2021年の予定で、16日間ロシア全土を旅行できる。ビザを申請するにはオンラインの申請書を記入し、領事手数料として40ドル支払う必要がある。
Alexey Danichev / Sputnik
11月
ロシアで11月4日の「民族統一の日」が祝われた。もちろん制限はあり、マスクや手袋の着用が必要だった。
Vitaly Timkiv / Sputnik
11月末、ロシア全国で冬期限定のスケートリンクが開かれ、新年の雰囲気が漂い出した。ロシアの諸都市は明るいイルミネーションやクリスマスツリーで飾られた。
Alexey Danichev / Sputnik
12月
ロシア中の人々が来る2021年を迎える準備をしている。多くの地域で集団の祭りが取りやめとなり、祝祭期間はレストランの営業が禁止された。その代わり、新しい創造的なクリスマスツリーの飾りが現れた。
Ilya Naimushev / Sputnik
Alexey Maishev / Sputnik