写真で振り返る2020年の明るいニュース

 コロナウイルス、さまざまな制限、ロックダウン、抗議活動。2020年は悪夢の年だった。しかし、例年通り明るいニュースもたくさんあった。2021年を前にポジティブなエネルギーを蓄えられるよう、そして状況が早く良くなるという希望を失わないよう、2020年にロシアで起こった明るいニュースだけを集めた。

1月

 2020年の始まりはロシア人にとって例年通りだった。贈り物の定期市、新年のイルミネーション、ソーシャルディスタンスとは無縁の冬の楽しいレジャー。

2月

 2月の末日、子供も大人も楽しめるモスクワ最大の遊園地「オーストロフ・メチトィー」(「夢の島」)が開業した。園内は9つのゾーンに分けられ、それぞれがアニメの登場人物をテーマにしている。3月17日、開園から3週間も経たないうちに遊園地は新型コロナウイルスの流行の影響で一時閉園し、休業は7月10日まで続いた。

遊園地「オーストロフ・メチトィー」の開業式にて

3月

 多くの人にとってステイホームは厳しい試練となり、外出制限の影響で多くの企業が休業した。だが同時に、ロックダウンは家族や近しい人々と時間を過ごし、互いを知り、幸せを共有できる時間を大切にする機会にもなった。 

4月

 ロックダウンによって市内の移動が制限されたことで、多くの市民は、おそらく人生で初めて、街の名所が観光客や用事で急ぐ地元住民で溢れていない光景を目にした。大都市の公園に鳥や動物が戻り始め、インターネット・ユーザーらは頻繁に「自然が浄化された」と言うようになった。

赤の広場にて
サンクトペテルブルクの宮殿広場にて

5月

 毎年恒例の5月9日の戦勝記念パレードが6月に延期されたが、それでも航空ショーは見ることができた。

赤の広場の上空を飛ぶ飛行機

 ロシア人が第二次世界大戦に参加した親族を偲ぶデモ行進「不死の連隊」は、オンラインで行われた。 

チュメニの住人が第二次世界大戦に参加した退役軍人らの肖像を持ち、「会館前のパレード」の参加者らと戦時中の歌を歌う

6月

 ロシア各地で電子通行証の制度を含めた外出禁止令が解除、または緩和された。大都市で夏期限定のテラスやカフェが開き始めた。ただし制限もあった。従業員はソーシャルディスタンスを保ち、注文の際はマスクを着用するよう求められた。

 パンデミックの影響で6月24日に延期された戦勝記念パレードがモスクワ、サンクトペテルブルク、ヴォルゴグラード、サマーラ、セヴァストポリなどの都市で行われた。この日が選ばれたのには理由がある。1945年のこの日、ベルリンを占拠したソビエト兵が赤の広場を行進したのだ。

戦勝記念パレードに参加したインド人の軍人

 2020年の赤の広場のパレードには、ロシアの軍人の他、セルビアやインド、モルドバ、キルギス、ベラルーシ、アルメニア、中国の軍人も参加した。

 6月30日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が、1942年から1943年まで戦闘が繰り広げられたルジェフ(トヴェリ州)で厳かに追悼式典を開催した。

ルジェフで「ソビエト兵士」の記念碑の開幕

7月

 休暇シーズンの最盛期。国境封鎖とパンデミックを原因とする不況の影響でロシア人は夏の休暇を国内で過ごした。多くの人にとっては自分の国を改めて知る機会となった。

ソチのビーチでくつろぐ観光客

 最も人気の行き先となったのがソチやアナパ、クリミアの黒海沿岸部だ。だがロシア人はシベリアやウラル、極東などの遠隔地にも向かった。 

ムトノフスキー火山を訪れた観光客、カムチャツカ州

8月

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ガマレヤ記念研究所が開発した世界初のコロナウイルス・ワクチン「スプートニクV」を承認した。これは3週間の間隔を空けて2度打つ必要のあるワクチンだ。

9月

 モスクワで、改修工事の終わったモスクワ・ノース・リバー・ターミナルが開業した。これは「スターリン帝国様式」で建てられた最初期の建築物の一つだ。

10月 

 大半の国々と同じく、ロシアには今なお観光客が訪れることができない。しかし10月に政府がヨーロッパとアジアの52ヶ国の国民に対して電子ビザを発行することを発表した。外国人の観光が解禁されるのは2021年の予定で、16日間ロシア全土を旅行できる。ビザを申請するにはオンラインの申請書を記入し、領事手数料として40ドル支払う必要がある。 

11月

 ロシアで11月4日の「民族統一の日」が祝われた。もちろん制限はあり、マスクや手袋の着用が必要だった。

「民族統一の日」のお祝い、クラスノダール

 11月末、ロシア全国で冬期限定のスケートリンクが開かれ、新年の雰囲気が漂い出した。ロシアの諸都市は明るいイルミネーションやクリスマスツリーで飾られた。 

12月 

 ロシア中の人々が来る2021年を迎える準備をしている。多くの地域で集団の祭りが取りやめとなり、祝祭期間はレストランの営業が禁止された。その代わり、新しい創造的なクリスマスツリーの飾りが現れた。

クリスマスの赤の広場にて

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