エンジンを含むすべてが天然皮革で覆われた自動車がロシアで販売されている。その自動車がロシアの自動車販売サイト「アフト・ルー」に現れたのは10月3日。一風変わった自動車は、1995年製のトヨタクラウンIX(S140)のカスタム仕様車をベースにしたもの。「アムレト」(お守り)と名付けられたこの自動車は排気量2500CC、230馬力、走行距離は10,000キロである。
雑誌「オート・ルー」によれば、車体にはカナダのバイソンの革が張られているが、天候の変化や薬品によって革が劣化しないよう、ラミネート加工されているといい、普通の洗車場で洗うことができるとのこと。
自動車は5年以上前に作られ、当時は8,800万ルーブル(当時のレートでおよそ100万ドル)で販売される予定であった。しかし、現在の価格は2,500万ルーブル(およそ3,300万円)と記載されている。
エンジンの一部にも革とラインストーンが施されているほか、車体と内装には、古代スラヴスタイルにインスピレーションを受けたシンボルが描かれている。ミハイル・ゾロトフがデザインを手がけた。
天井はシベリアミンクの毛皮でできており、内装はスカンジナヴィアのクロテン、バックシートはバルグジン・クロテンの毛皮が張られている。
テレビ局「第1チャンネル」の5年前の取材によれば、オーダーしたのはロシアのオリガルヒ(新興財閥)で、イギリスのエリザベス2世に贈るつもりだったようだが、突然死し、この贈り物を届けることはできなかったのだそうだ。
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