オンラインショップには、テキスタイル、食器、装飾品、食卓アクセサリー、ホームウェアなどのロシアのメーカー70以上の商品が集められている。キャンドルやディフューザーから、手作りのタイルやファイアンス焼き、リネンのガウンやドライフラワーのついた世界に一つだけのトレイなど、すべてのユニークな製品はロシア人デザイナーの小さな工房で作られている。
緑と観葉植物への愛を公言する店。多種多様な多肉植物やその他の植物と、独自の工房で作られたスタイリッシュでミニマリスト的なコンクリート製のプランターが販売されている。店を作ったエレーナ・チェルニナさんは、「スタイリッシュな鉢に入った植物は、人形や写真を入れたフレーム、燭台といった古い装飾品に代わるものとなったのです」と話している。
家の玄関に飾られた小鳥、グリフォン、ライオン、あるいはタツノオトシゴ・・・。わたしたちはこうしたディーテールにあまり気がつかないが、モスクワとペテルブルクのアーティストらが、おとぎ話からインスピレーションを得た街のさまざまな建築ディーテールをクリエイティヴに解釈し、それらを印象的なバッジやグラフィック画、ポスターなどに変えている。
印刷はすべてハンドメイド。ポスター用に使われているのはデザイン用の紙である。プロジェクトの考案者であるエカテリーナ・トロフィモワさんは、「少し歩を緩めて、目を凝らせば、街がいかに素晴らしく、おとぎ話に溢れているのかということを知ってもらいたいのです」と話している。
キルティングのベッドカバー、子ども用の椅子、カーペット、刺繍が施されたクッションなど、若手アーティストが本格的なテキスタイル技術を使って作り上げた作品が売られている。またthe.DOT.homeでは絨毯、家具、アクセサリー、食卓用布製品、ナチュラル素材の寝具なども販売している。もっとも多いのは、自分たちで栽培している麻を使ったものである。
サイトには「デザインと芸術を一つにし、一点ものや数点しかないユニークな作品を作りつつ、芸術家、工芸家と緊密に協力している」と書かれている。ウラジーミル州イワノヴォにある古い布工場をベースにしたブランド独自の工場を持っている。
本物の植物以外でインテリアに自然を取り入れるもう一つの方法がドライフラワーや常緑植物を使った壁飾り。ポスターや油絵に飽きたなら、自然の木でできたフレームに入った「生きた」絵で壁を飾ってみるのはどうだろう。これらの絵は、手入れすることもなく、1年中、目を楽しませてくれる。
ブランドは花が大好きだというマリア・オチェレチャナが立ち上げた。最初は趣味で押し花を楽しんでいたが、そのうちプロフェッショナルに植物を乾燥するようになったという。時とともに自分だけの植物園ができ、独自の鉢植えを作るようになり、デザイナーたちに注目されるようになった。MY Botanicaは植物を使ったインテリアの新しい表現法の一つであると確信している。
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