ロシアの菓子職人は本物のお城のようなケーキを焼く。たとえば、「ツヴィンガー宮殿」と名付けられたこのウェディングケーキはドイツのドレスデンにあるもっとも有名な建築物の1つに似せて作られた。
これらの傑作を作るレナート・アグザモフは、ロシアの有名菓子職人である。彼が焼くケーキは独特で、誰にも真似できないもので、驚くほどのお値段である。これは「トレヴィの泉ケーキ」で、イタリア、ローマの有名なトレヴィの泉を細かいところまで再現して作られている。
感動的な食べられるトレヴィの泉は、実際に水が出るミニ噴水がついている。計画から、準備、作製までに3ヶ月をかけた。
こちらのウェディングケーキはおとぎ話のお城を模している。馬が、食べることが出来る馬車を引き、扉が開いて新郎新婦の人形が城に入る。このケーキは、まさしく「ウェディングの魔法」と評された。
アグザモフは世界中の有名セレブから注文を受けている。2006年にはNHLのスター選手であるアレクサンドル・オヴェチキンが妻のナスターシャと結婚式を挙げた際、「ロミオとジュリエット」という豪華なケーキをオーダーした。カラメルで作られた透き通った円柱は中から光で照らされた。透明感のあるものは冷光で輝き、チョコレートの飾りつけは暖光で照らされた。
アグザモフはソチ出身であるが、現在はモスクワを拠点に活動している。大人はもちろん、子どものためのケーキも手がけている。こちらは、スパイダーマン・ユニバースにヒントを得て、アグザモフの友人の子どものために作られた。他の作品のように巨大ではないが、細部にいたるまでの再現は驚くべきものだ。
このケーキはチェチェン共和国の首都グロズヌイの顧客からオーダーされたもの。「ケーキの重さはおよそ400キロ。飾りつけ全体にはベルギーチョコが使われている。ケーキの上に飾られたコーランと三日月はカットされることはなく、注文主が記念のために取っておくそうだ」。アグザモフはインスタグラムにそう書き込んでいる。
このケーキは映画「美女と野獣」からヒントを得て作られた。
回転する部分があるケーキもある。より複雑かつ高価に見える。
このケーキを作るために、アグザモフと彼のチームは、すべての食材を顧客が待つ国外に運んで行かなければならない。そして、3日間、休みなく作業に取り組み、期日に間に合わせるのである。このケーキの重さはなんと1,500キロ!価格は秘密だが、この豪華さは何10万ドルもの価値があるとも言われている。
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