「危険は残っていると理解せねばならない。我が国を含め、世界での流行のピークはまだ終わっていない」。プーチン大統領はこう述べた上で、重要な対策がなされたことでロシアは感染件数を比較的低い水準に保っていると指摘した。また大統領は、厳しい対策によって今のところ「我々は我が国と他国の知見を利用して流行と戦う時間がある」と話し、最もリスクの高い集団は適切な処置を受けていると続けた。
大統領は、外出自粛期間が4月末まで延長され、4月6日からの一週間も有給休暇とすることを宣言した。さらにプーチン大統領は、状況次第で4月30日までに外出自粛令を解除することもあり得ると話した。この休暇と外出自粛によってロシアは「先を見越した策を打ち出す時間を稼げる」と大統領は期待している。
一方で州や共和国などの連邦構成主体の政府は、外出自粛期間について独自の判断をすることになる。ただし、追加の対策についてはモスクワの政府と協議しなければならない。
プーチン大統領は、地方自治体、構成主体、連邦のレベルで連携の取れた対策をなす必要性を強調した。全情報と更新データは最近モスクワに設置されたコロナウイルス監視情報センターが処理することになる。
国民の福祉が最重要課題だが、同時に経済を安定させることも「我々の最重要課題の一つであり続けている」とプーチン大統領は強調した。
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4月2日、COVID-19ウイルスの公式の感染者数は前日の晩から771人増加して3548人となった。ロシアにおける死者数は現在30人である。
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