この普通でないプロポーズの動画が6月に投稿されるとソーシャルメディアで嵐のような反響があった。動画では、特殊部隊がクルマを停止させると、中からカップルを引きずり出し、頭に銃口を突き付ける。そして隊員はクルマに白い粉が入ったバッグがあったと言う。女性は恐れおののいている。最後にそのバッグを隊員が引き裂き中から取り出したのは結婚指輪で、男性は恋人にプロポーズし、彼女は受け入れる。
男性がこのように変わった方法でプロポーズするのはこれが最初ではない。2016年にも同じようなことがウスリースク(ロシア極東の町)で行われた。武装した男たちが女性の運転するクルマを停め、それがプロポーズへと展開したのである。2015年にも特殊部隊が別の女性を偽装逮捕しているが、このときも女性はイエスと言った。
ダニエルとワレンティナは、モスクワからチュメニへ向かうフライトに乗った。機上で、ダニエルは恋人にプロポーズするのだが、実は事前に搭乗員とすべて打ち合わせしていた。着陸後、ワレンティナはインスタグラムにこの「運命のフライト」について書き込んだ。「恋人として飛行機に搭乗したら、花嫁になって降り立つことになったの」。
エカチェリンブルグで、誰かがマンションビルの屋上に「ジェーニャ、僕と結婚してください」と書き込んだ。数年後にここは街の名所となったが、果たして女性がこのプロポーズを受け入れたかどうかは分からない。そうであったと願うばかりだ。このプロポーズは今でもグーグルマップで見ることが出来る。
クラスノヤルスクで開かれた2019年ユニバーシアード競技大会でのあるレースはとてもロマンチックな形で終わった。主催者側がボランティアとして参加している1人の若い女性と表彰について話しているとき、若い男性が近づいてきて、彼女の手を取ってプロポーズをした。彼もまた、大会組織委員会で働いていたのだ。彼は、恋人にこのユニバードシアードのことを一生忘れないでいて欲しかったと話している。
クラスノヤルスクからもう一つのプロポーズ話。アイスホッケーの試合のハーフタイムに、観客がテキストメッセージを送ると抽選で洗濯機が当たるという企画があった。抽選で選ばれた女性がリンクに呼び出され、手渡されたものは、洗濯機ではなく、箱に入った結婚指輪であった。すべて花婿が予め用意しておいたというわけである。
別の若い男性はプロポーズをロマンチックなだけでなく、おいしいものにしようと決めていた。卵の形をしたチョコレートをいくつか買ってきて、それぞれに言葉を書き入れた。そして恋人が帰宅すると、それを全部並べて読んでほしいと言った。全部の言葉をつなぎ合わせると、1つのメッセージになった。「結婚して下さい」。もちろん、彼女は受け入れた。
ヤクーツクのある男性は非常にエキサイティングなプロポーズの方法を考え付いた。スカイダイビングをしながらのプロポーズするのである。2人が下降するときによく見えるよう、地上には2人の友人たちがプロポーズの言葉を書いた横断幕を広げていたのである。彼女はこのときの気持ちをこう語っている。「愛しい君、僕と結婚して下さい!というメッセージを見たら、ジャンプしたときと同じくらいまた興奮したわ。そんなことされるとは思ってもみなかったから」。
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