クラスノヤルスク出身の農場主、ワシリー・カモツキー(28)は偶然、ネット上で大評判となり、ミームの王者になった。ある重量挙げ選手のサインをもらおうと力自慢コンテストに出かけたら、なぜか平手打ちコンテストとペリメニ(ロシア風水餃子)早食い競争に参加することになり、その両方で優勝してしまったのである。たしかに変な話ではあるが、なぜこうなってしまったであろうか?
2018年5月、ロシアの重量挙げ選手、キリル・サリチェフはモスクワで第一回サリチェフ・パワー・エクスポを開催した。2日間のこのイベントでは、ボディビルディングとレスリングの様々な大会が行われた。その中の一つが、全ロシア平手打ちコンテストである。ロシアでは何百年も前から拳闘の大会はあったが、平手打ちは最近広まったものだ。とにかく、ワシリーはこのイベントには参加しなかった。彼はサリチェフのファンであったので、自分の町でシベリア・パワー・ショーが開かれ、サリチェフがそこにやって来ると知り、サインをもらおうとチケットを買ったのだった。
ワシリーがイベント会場に到着すると、平手打ちコンテストとペリメニ早食い競争への参加者を募集する案内が目に入った。実は、彼はペリメニを大食いする能力から、あだ名は「ペリメニ」であった。両方の大会に申し込んだ彼は、誰よりも多くのペリメニを飲み込み、平手打ちですべての対戦相手の気を失わせた(彼の体重は何と168キロである)。そして彼は、賞金の3万ルーブル(およそ50,000円)を手にしたのである。
彼の偉業は、永久にネット上で称賛されるだけでなく、サリチェフ自らから5月に開かれるモスクワの第2回全ロシア平手打ち選手権大会に招待されることになった。このひげ男は再び幸運を手にすることができるだろうか?
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