「日本の寿司はありえない」:モスクワの日本文化祭を訪れたザギトワと愛犬マサル

Sergei Kiselev撮影/Moskva Agency
 3月2~3日、露日交流年の一環として、モスクワで日本文化祭「桜」が行われた。祭りには、上月 豊久・ロシア連邦駐箚特命全権大使と日本の1道4県の代表が参加したほか、平昌五輪フィギュアスケート女子・金メダルのアリーナ・ザギトワ選手が、愛犬マサルを連れて訪れた。

日本とマサルについて語る

 アリーナは、日本訪問と愛犬の秋田犬「マサル」について次のように話した。

 「日本の第一印象をよく覚えています。日本人は落ち着いた友好的な人たちだとすぐ感じました」

 「もちろん、真っ先にホンモノの寿司を食べてみました。何かありえな~いという感じでした。ロシアのいわゆる寿司は、ぜんぜん違うので」

 「日本には5~6回行ったことがありますが、基本的にぜんぶ何かの大会でした。東京にはたった1日しかいなかったので、すべての名所を見るというわけにはいきませんでした。だから、もう一度観光客として行きたい」

 「秋田犬が好きになったのは、映画の『ハチ公』を見てからです。でも、私はまだ小さかったので、両親はこんなに大きな犬を買うことを許してくれませんでした。数年後、新潟で行われた五輪に向けての合宿で、ある雑誌を見たんですが、そこに秋田犬について書いてありました。それは日本語でしたけど、翻訳アプリで訳して読みました。すごく気に入りました。おとなしくて、気立てが良くて、図々しくなくて。私は母に電話して、この犬を買ってくれない?と聞いてみました。両親は、五輪の成績を見てみようじゃないか、と言いました。だから、このことも私にはモチベーションになったんです」

モスクワの雛祭り

アリーナは、上月 豊久・ロシア連邦駐箚特命全権大使から雛人形をプレゼントされた。

 日本文化祭は、ちょうど雛祭りの日にちと一致したので、アリーナは、上月大使から雛人形をプレゼントされた。沖縄、茨城、新潟、山口、北海道の代表団は、それぞれの地元の名産を贈った。また、文化祭を訪れた人には「雛あられ」が振る舞われた。

北海道の代表団はアリーナに地元の名産を贈った。

 このほかフェスティバルでは、茶道、生け花、日本料理、山口県の伝統工芸「大内人形」の絵付けのワークショップや、沖縄、茨城、新潟、山口、北海道の地元料理、食品などの試食も行われた。そのなかには、ロシアではとても珍しい沖縄の黒砂糖もあった。

 訪問客はまた、「ヨーヨー釣り」に参加したり、「ヒダノ修一スーパー太鼓トリオ」や沖縄の琉球チムドン楽団の演奏を聴いたりした。

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