ロシア人に関する25の事実：バラライカの焼き払いから美しくない女性まで

　1.ロシア人は新年を平均で10日祝う。この間ずっと国の休日である。新年のお祝いは12月31日から始まり、数日にわたって続く。その後の数日は正気に戻るために費やされる。それはなぜかというと・・・、書かずともお分かりだろう。

 　2. 　1月13日から14日にかけての夜、1月1日よりはかなり控えめに、家族で新年を祝う。これは旧暦、つまりユリウス暦の新年である。ユリウス暦は、グリゴリオ暦へと移行した1918年に使用されなくなった。

　3.ロシア人はスマイルマークの代わりにカッコ“）”を使う。これは単に“：）”よりも簡単だからだと説明する人もいる。カッコの数が多ければ多いほど（例えば“）））））”）、より楽しい、より嬉しいということになる。またカッコはメッセージの最後の「丁寧なピリオド」を意味するようにもなっている。

　4.ロシア人の2人に1人は市場経済と個人財産を国家がすべてを管理する計画経済に移行しても良いと考えている。また半数のロシア人がスターリンを崇拝している（残りの半数は彼を犯罪者だとみなしている）。

　5.ロシア人は日本に住む日本人以上に寿司や巻き寿司を食べている。寿司を売っている店はロシアのどの都市でも、そしてどこででも見つけることができる。

　6.　15世紀から20世紀にかけて、ロシア人は489年戦争している。またロシアが最も多く戦争した相手はトルコで、その回数は12回であった。

　7.バラライカが禁止された時期があった。教会はこの楽器を「悪霊のもの」、「罪深いもの」と考えた。なぜならバラライカは政府を愚弄することを可能にしたからであった。バラライカの名誉が回復されたのは19世紀半ばのことであった。

 　8.ロシア人は年老いた家族を、老人ホームに入れたりしない。それは裏切り行為と考えるからだ。また子どもは18歳になって両親の元を離れる日を心待ちにすることもない。たとえワンルームのアパートであっても、家族はみんなで一緒に暮らすのである。

　9.ロシアには知らない人に対する特別な呼びかけの言葉はない。女性にはただ「女性」、男性にはただ「男性」と呼びかける。

　10.ロシアのエチケットではお祝い（誕生日、婚約など）があるとき、職場の人たちにご馳走する習慣がある。上司の誕生日には、みんなでお金を集めてプレゼントを贈る。

　11.世界で一番よく酒を飲む民族はロシア人ではない（世界保健機関のデータによれば2018年のもっともよく飲む民族はモルドワ。ロシアは10位）。「もっと飲めよ、ロシア人だろ」と言う言葉はロシア人を苛立たせる。きっとこんな答えが返ってくるだろう。「ロシア人が皆、アルコール依存症だと思っているのか？」

　12.ロシア人はもう随分前に共産主義者ではなくなった。ロシアの共産党の党員はロシア全土で16万人ほど。そしてロシアで互いのことを「タヴァーリシ（同志）」と呼び合う人はもういない。

　13.統計上平均的な男性の名前はイワンだと思われがちだが、実際はアレクサンドルである。平均的な男性は妻と子ども2人とネコ１匹と暮らし、プーチン大統領の大ファンである。そしてEUとウクライナよりもベラルーシと中国の方が好きである。

　14.世界にはロシア人女性の美が崇拝されているが、ロシア人女性の95％以上が自分のことを美しくないと考えている。

 　15.ロシアでもっとも人気のあるアルコール飲料はビールである。ロシア人の半数がビールを飲む。2位はワイン、3位がより強いアルコールである。

　16.ロシア人はアメリカ人よりもファストフードをよく食べる。ハンバーガー、チキンウィング、フライドポテトが好きだと言うアメリカ人は72％、ロシア人は85％である。またロシア人は常に炭酸飲料を飲み、ポテトチップスを食べている。

 　17.大きな自動車を買うのがロシア人の夢である。渋滞はなくならないし、大々的な道路の拡張工事も行われていないが、やはりロシアの道路を走る自動車全体のおよそ半数がオフロードカーである。

　18.ロシア人は医者に行くのが嫌いである。彼らは自分自身で診断を下し、体のどこかが取れてしまわないうちは自己治療を行う。ロシア人は定期的に病院に通ったり、チェックアップしたりするのは愚行だと考えている。

　19.ロシアでは女性の数が男性の数より1,000万人多い。この大きな差は第二次世界大戦以降、続いている。第二次世界大戦でロシアは2,660万人を失った。

　20.ロシア人は、高等教育は大人なら誰でも有するべきものだと確信している。仕事や自分の家よりも重要だと考えている。専門学校や技術学校は大学に入れなかった人が行く場所という認識である。

　21.ロシア人は婚約指輪を右手にはめる。これはヴィザンチン帝国の伝統を引き継いだもの。11世紀から13世紀にかけて、ロシアがキリスト教の洗礼を受けたときに、ローマ人がこの古い伝統を古代スラヴ人に伝えた。

　22.ロシア人なら誰でも、午前4時でも、食料品を買ったり、スポーツジムに行ったり、年中無休24時間営業の花屋で花を買えることを知っている。実際、これらの場所には午前4時でも開いているし、利用客もいる。

　23.ロシア人はカップの底から1センチほどの砂糖を入れた紅茶が大好きである。ときにこれにレモンを加える。

　24.ロシア人がもっとも誇りに思うことについての世論調査で、過去20年でもっとも多かった答えは、大祖国戦争（1941-1945）における勝利である。

　25.ロシア人は安い品物を信用しない。安いものはすべて中国製品だとみなし、すべての中国製品は質が悪いと考えている。