広いスペースなんて要る?ロシアの超かっこいいコンパクトな居住空間

lllooch
 国は世界最大の面積がありながら、そこに住むロシア人の居住空間は意外とつつましやかである。ここに紹介する4つの居心地の良い住居のデザインは将来の都会の生活のモデルになるかもしれない。

1.マイクロ・キッチン

 このポータブル一体型キッチンセット・シリーズを使えば、台所全体を合板製スタンドに納めてしまうことができる。

  LLLOOOCHというロシアのメーカーが発表したLoLo・モジュラー・コーヒー・ストールは、コンパクトかつ機能的で、皿、刃物類、スプーン等の用具類すべてがスタンドの中に収納されていてとても便利である。LoLoには台所のメイン・アイテムを納めた4種のセットがある。電子レンジ、湯沸かし器、冷水機、コーヒーメーカーである。すべてのセットに食器入れがついており、18枚の皿が収納でき、コーヒーメーカー・セットには16のコーヒーカップが吊り下げられるようになっている。

 あとは、どのセットが必要か、どの色にするかを選べばいいだけだ。色は、イエロー、グレー、ブルー、グリーン、オレンジがそろっている。

2.マイクロ・ダイニングルーム

 キッチンのアイランド・ユニットのことかと思えば、次は、ごちそうを食べるためのセットである。Elegiaというロシアの家具メーカーの「SKB」ダイニングテーブルセットは、樺の木製伸縮テーブルとその下に気づかないほど完璧に収納される4脚のクッション椅子のセットである。ダイニングルームを持つなんて贅沢だと言う人もいそうだが。 

3.マイクロ・アパートメント

 すべての持ち物を納めるのに14平米あれば足りるのに、余計な部屋代を払う必要などあるだろうか?少なくともロシアの設計事務所INT2はそう考えている。この会社は、「bed in a box」システムを提案しており、われわれがこれまで想像していたものよりはるかに小型の生活空間が実現できる。

 このシステムは、収納スペースをベッドの周りに配置して空間効率を上げているだけでなく、実際、収納をベッド構造の一部にしてしまっている。

 この多機能型ベッドには、ベッド下収納、洋服掛け、上部収納、本棚が組み込まれ、さらにいくつかの収納棚が壁際に配置されている。このシステムで最もかっこいいのは、ベッドの反対側はスライド式になっていて、開けたときに鏡になったり、プロジェクターのスクリーンになったりする。

4.マイクロ・ダーチャ(郊外のサマーハウス)

 モジュラー・ハウスDublDomはすべて木で出来ていて居心地の良い家だ。ロシアの設計事務所BIOが開発したこの住まいは、一日あれば完成する。

 DublDomはあらかじめ前組みされたプレハブ方式の家で、最も基本的なものは、室内が26平米あり、外装はダークグレーの金属板が使われている。この家が効率的なのは設計が簡素化されているからである。壁、天井、中庭、什器、倉庫、家具はすべて同じ種類の木材から作られていて、これがコストを著しく下げている。また、あらかじめ、電気、上下水道は組み込まれていて、現場で元栓につなぐだけでよい。

  2013年に、最初のDublDomが世に出てから、何十もの新しいプレハブ方式の家があとに続いた。ここで紹介しているのは、水も浮かせることもできる太陽光発電方式の16平米の金属製小型キャビン、DD16モデルである。

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