ミハイル・プロホロフ *96億ドル
投資会社「オネクシム」とNBAのプロ・バスケットボールチーム「ブルックリン・ネッツ」のオーナー(株式の過半数以上を保有)。驚異的な資産を持つ53歳の男性が一度も結婚したことがなく、子どももいないというのは珍しいことである。しかもプロホロフ氏はロシア人のモデルたちと一緒にいるのはよく知られているところ。プロホロフ氏は彼女たちを外国のリゾート地に連れていくのが好きなのだが、その数が多すぎて、マイクロバス何台にも分乗して出かけている。一度、そんな旅行が国際的なスキャンダルを巻き起こした。フランスの警察がプロホロフ氏を尋問したのだが、しかし結局は売春斡旋の容疑で起訴されることはなかった。
プロホロフ氏の独身生活は、今まで心から愛する人に出会えなかったのだろうということを証明している。しかしいつか愛する人にめぐり合いたいという気持ちはあるのだそうだ。2012年にCBSのインタビューに応じた際、もし彼のチーム(リーグでもそれほど強いチームではない)が今後3年間優勝しなかったら結婚すると冗談を口にしたが、結局、チームが優勝しなかったが、彼が結婚することはなかった。
出会える場所:彼の屋敷があるトルコのチェシュメ半島またはセーシェル共和国(メディアによれば、ノースアイランドを所有しているという)。
アレクサンドル・スヴェタコフ 33億ドル
投資会社「アブソリュート」の会長で現在50歳のスヴェタコフ氏はバツイチで、4人の子どもがいる。前妻のユリヤさんは元美容師で、2人は90年代に知り合った。スヴェタコフ氏はアジア製の電化製品の輸入で成功した。離婚の際、ユリヤさんには4,000万ドルを慰謝料として支払ったという。
スヴェタコフ氏の関心は貿易、銀行、カジノ、不動産など多岐にわたる。モスクワ郊外にはおよそ2万ヘクタールの土地を所有する。スヴェタコフ氏はこの広大な土地を移動するのに6人乗りのヘリコプターMcDouglasを購入したのだが、その後、「憤慨する」ことがあり、ヘリコプターには乗らなくなったという。というのも、所有地上空を飛行のにも許可証が必要で、簡単に飛べなかったからだとのこと。
スヴェタコフ氏は人間性において何より大切なのは「誠実さと正確さ」だと考えている。「誰かがわたしの時間を動かす、つまり遅刻してくることには我慢ならない」と語っている。
出会える場所:モスクワ郊外の高級住宅地「ジュコフカ」にあるスポーツクラブPrideWellness。スヴェタコフ氏が経営するスポーツクラブで、本人もトレーニングに通っている。あるいはバリ島、インドネシアの島々、ティモール島などサーファーたちの愛する場所。
アルカージー・ロテンベルグ 30億ドル
プーチン大統領の友人で柔道のパートナーでもあるバツ2で66歳のアルカージー・ロテンベルグ氏は今なおもっとも人気の高い独身億万長者である。ただし、自身の財産は結婚契約書できっちり守ることになるだろう(以前も同じようにしたとのこと)。
出会える場所:モスクワのレストラン「グシャトニコフ」 。ロテンベルグ氏と弟のボリスが経営するレストランで、「ロテンベルグ一家の憩いの場所」とされている。家族でよく集い、お祝いをしたり、交渉を行ったりしている。レストランではロテンベルグ氏の父親が参加するスポーツ関連のイベントがよく開かれている。
アルカージー・アブラモーヴィチ 最低でも27億ドル
ロマン・アブラモーヴィチ氏の長男であるアルカージー・アブラモーヴィチ氏はいま、もっとも羨望の眼差しを向けられる独身者である。若くて、野望があり、26歳にして考えられないほど裕福な人物だ。しかもただ単に父親のお金のおかげで裕福なのではなく、自身も未成年のときからビジネスを手がけ、今では父親と共同でサッカークラブ「チェルシー」を所有し、投資会社ARACapital Limited, Crosbyの社長で、Zoltav resourcesの協同経営者でもある。またアルカージー氏は石油・天然ガスの産地を買い、温室施設を建設している。
2013年、メディアは有名なレストラン経営者アルカージー・ノヴィコフの娘アレクサンドラとの恋愛を報じたが、ロンドンで同棲した後、破局した。アブラモーヴィチ氏は派手な付き合いはしておらず、目立ったパーティなどにも顔を出していないため、私生活についてはあまり知られていない。しかしながら結婚の噂はまだない。
出会える場所:彼はロシア全土でパティパンカボチャとキュウリ用の土地を購入していることから、ロシアの地方によく出没する。モスクワ では父親が所有する「スコルコヴォ」でサッカーをし、レストラン「ツァールスカヤ・オホータ」で食事をすることが多い。
オレグ・ボイコ 15億ドル
1995年、女優のシャロン・ストーンが大激怒した。カンヌ映画祭に訪れた際、その1年前から予約してあったヴィラがあるロシアのオリガルヒに借りられたというのだ。しかもその男はシャロン・ストーンを侮辱するようなメッセージを書いた小さな飛行機を空に飛ばしたのである。このオリガルヒがオレグ・ボイコ氏。有名な投資家で銀行家で、当時、ロシアでもっとも裕福な人物の1人であった。
その1年後、ボイコ氏はモンテカルロで脊椎を損傷した。ボイコ氏はヴィラの鍵を失くしたため、バルコニーから中に入ろうとしたところ、足を踏み外して落ちてしまったのである。以来、ボイコ氏は車いす生活を強いられている。また彼は財産を一切失い、また一から財を成した。そして離婚した。
2010年のTatlerのインタビューでは、妻の義務を果たしてくれる家政婦を探していると打ち明けた。これは氏が映画(「罪の街2」など)のプロデュースのために定期的に訪れているロサンジェルスの家のことを指したのかもしれないと言われている。
出会える場所:ボイコ氏の投資ホールディングFinstarのオフィスがあるモスクワシティ・ビジネスセンターにある高層ビル「シティ・キャピタル」の廊下。
デニ・バジャエフ 6億ドル以上
もっとも謎の多い独身億万長者のひとりで、ネットで検索してもほとんど画像が出てこない。もちろんソーシャルネットワークのアカウントが見つからないことは言うまでもない。
チェチェン出身のバジャエフ氏の資産は、石油採掘ホールディング「アリアンス」の設立者である父親のジヤ・バジャエフから、死後、引き継いだものである。現在は石油採掘からプラチナや金の採掘に方向転換したホールディングのすべての会社の株式がデニ氏の手に移った。
現在22歳のデニ・バジャエフ氏は神童としても知られる。12歳のときに知能テストでIQ148をマーク(普通の成人の平均IQは100)。4桁のかけ算を簡単に暗算することができるという。噂によれば30歳までは結婚しないと明言している。
出会える場所:モスクワの高級レストラン。兄弟で集まることが多い。冬にはフランスのリゾート地スノーボードをクールシュヴェルでスノーボードを楽しみ、夏にはサルデーニャのForteVillageで休暇を楽しむ。
*資産額は2018年のForbesの発表を引用した。