ロシアには犬や猫を飼うのに税金やライセンス料は必要ない。そして希望の犬を買ったり、引き取ったりすることができる。血統書つきの犬が欲しいのであれば、登録しているブリーダーを見つける必要がある。オンラインでも子犬の宣伝をたくさん目にすることができ、その内の多くはかなり安価である。しかし犬を買うときはけして急いではならない。悪徳ブリーダーが血統書の条件を満たさない犬を売りつけてくる危険性があるからだ。しかし、犬が少し大きくならないとそのことには気づかないのである。
ダリア・ソコロワさんは言う。「誰があなたが欲しい種の犬を持っているのか友人に尋ねた方がいい」。かつて彼女はインターネットで、行き当たりばったりのブリーダーからヨークシャーテリアを買ったところ、その犬は通常の大きさの1.5倍にもなってしまい、しかも逃げ出したのだという。「もしそんな知り合いはいないという場合は、犬の展示会などで、ブリーダーの連絡先や入賞者のオーナーについて尋ねるといい」。(このような展示会のスケジュールについてはロシア犬連盟のサイトに掲載されている)。公式ブリーダーのリストはこちらでチェックできる。
プロのブリーダーらはよい評判を得ることが大事なので、書類をきちんと管理しており、また犬の世話も驚くほど丁寧に行なっている。ブリーダーの元を訪ねれば、彼らは子犬とその親犬の血統書を見せてくれ、ワクチンの証明がついたペットパスポートを作ってくれる。
また多くのブリーダーが子犬にマイクロチップを埋め込んでいる。多くの場合、彼らは特定の犬種だけを育てており、かなりのエキスパートであることが多い。
1.サモエドは白いふわふわした犬で、その名前はシベリアの原住民であるサモエド族に由来する。サモエドは雪と散歩と大家族が好きで、とってもフレンドリーである。
2.シベリアン・ハスキーの祖先は、非常に寒く、厳しい環境の北極圏からやってきた。ハスキーは大きな家と毎日散歩してくれる元気な飼い主を必要とする。
3.イースト・シベリアン・ライカはリス、テン、クロテン、ライチョウから、ヘラジカ、クマ、イノシシ、ピューマに至るまで、大小さまざまな狩猟に使われた猟犬である。
4.イースト・ヨーロピアン・シェパードはロシアで非常に人気がある。とても賢く、飼い主に非常に忠実である。
5.ロシアンのボルゾイはオオカミに似て、頭を下げる習性がある。穏やかでエレガントだが、猟犬としても優れている。
血統書にこだわらず、ドッグショーに出すことにも関心がなく、ただふわふわの友人を得たいだけなら、ドッグシェルターの犬を引き取ろう。ロシアには自治体が運営するシェルターと民間のシェルターがあるが、どちらもソーシャルメディアにプロフィールを載せている(モスクワのシェルターの所在地についてはこちらでチェックできる)。また大きな都市では、犬を探している人たちのためにボランティアたちが組織しているチャリティイベントに出かけるのもいいだろう。
できればいくつかのシェルターを訪ねて、そこにいる犬たちのコンディションを書き留め、スタッフと話をすること。気に入った犬がいれば、生い立ちや健康状態、ワクチンの接種、マイクロチップの埋め込み、振る舞いなどについて訊いてみるとよい。その代わりに、シェルターの職員らはあなたのライフスタイルや犬が欲しい理由などを訊ねるだろう。すべて問題なければ、合意書にサインをして、愛する新しい友人を家に連れて帰ることができる。
どの国にも動物を外国に連れ出す場合の独自のルールがあるので、旅行をする前にそれをチェックする必要がある(EUとアメリカのルールはこちら)。ロシアから犬を連れ出すには、飼い主について、ワクチンについての情報が示されている国際ペットパスポートを作る必要がある(ロシアの多くの動物病院で作ることができる)。また犬にはマイクロチップが装着されていることが重要である。飛行機または列車での輸送については、各航空会社、鉄道会社の規則による。
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