9月15日-16日にかけて、沿海地方アルチョム市で国際自動車ドリフト競技大会「アジア・パシフィックD1プリムリングGP」がロシアと日本の参加の下、開催される。プリマメディアが伝えた。昨年、インターコンチネンタル・ドリフティング・カップには世界14カ国の選手らが出場したが、ベスト8に残ったのが日本とロシアのファイナリストだけであったことから、D1グランプリ国際大会の主催者である日本企業のサンプロス社とロシア企業の「スモトリ」社は今回の大会を2カ国で行うと決めた。
今回の大会にはプリモーリエ(沿海地方)のファンたちにもよく知られる選手に加え、ウラジオストクの大会には参加したことのない顔ぶれも集う。
予定では川畑真人選手が出場する。川畑選手は最速ドリフト走行で、ギネス世界記録に認定されている。プリムリングに出場するのはこれが初めてではなく、2017年のアジア・パシフィックD1プリムリングGPでは銅メダルを獲得した。今回はその雪辱をはらすため5度目の出場となる。
大会を前に川畑選手は「どうしても勝つことができない。ロシア人選手のレベルが年々上がっていて、表彰台の前には非常に恐ろしい強豪選手が立ちはだかっている」とコメントした。
このほか日本チームにはこれまでのD1プリムリングGPで入賞経験を持つ藤野秀之や斎藤太吾といった選手の名が入っている。なお斎藤選手はプリモーリエの観衆だけでなく、ロシアの他の地域でも人気がある選手の一人である。1ヶ月前にはソチRDS GPの夜のレースで素晴らしい走りを見せた。斎藤選手の乗ったマシンは走行中に出火した。
もう一人の強豪と言われる、日比野達也選手は「わたしが注目するロシアの主要選手は、ゲオルギー・チヴニャン、アルカージー・ツァレグラツェフ、ダミール・イジヤトゥリンの3人」と指摘している。
上記の3人に加え、ロシアからはこの他、RDS2017の銀メダリストであるパヴェル・ブスィギン(“Toyo Tires x Gorilla Energy”)、“Tuning Factory / AIMOL”チームのアレクセイ・ボブロフスキフ、RDS2014のチャンピオン、アンドレイ・ペセゴフ、RDS極東大会で4度優勝しているイリヤ・フョードロフなどの選手が出場を予定している。またRDS2016とドリフト日本選手権2014-2015の入賞者であるフョードル・ゼジツ、過激な降り出しで有名なフョードル・ヴォロビヨフ、回転灯をつけたBMW E30のパトカーで走行するサンクトペテルブルグのアルカージー・プチニンなどロシアの有名なレーサーが出場する。