ロシア人のパーティでたった一人の外国人だったなら

ナタリヤ・ノソワ
 思っているほど怖いことじゃない。ほとんどの場合、暖かく歓迎されるけれど、見せかけの「一生の友達」や酒飲み競争には注意しよう。

 そういうことが起こったとする。あなたがロシアに行った(仕事、旅行、あるいは休暇を取るためかもしれない)。すると、あるパーティーに招待される。しかも外国人は自分一人だけだとわかる。さあ、どうなる?

 心配ご無用――ほとんどの人は、そういう状況になるとちょっと気遅れしてしまうものだ。ロシア人たちが私のことを笑って、理解不能な言葉で会話をするんじゃないかな?と思うかもしれない。無理やり酔わされるんじゃないかな?ロシア人男性(あるいは女性)にはどう接したらいいんだろう?

 こうした質問にお答えするために、外国人の皆さんにロシア人のパーティを体験してもらうようお願いした。

 さあ、はじめよう:

 事実:間違いなく注目されるだろう

 アドバイス:面倒に思うロシア人もいる

 「ロシア人たちは、家にいるようにくつろいでもらおうとして、他のロシア人客よりも私に配慮するのが正しいと思っていたようだ」とフランス人のエルワンは言う。「ロシア人たちは、世話を焼いて歓迎してくれて、自分たちの文化の最高の面を見せようとしてくれる」

 ロシア人にとって、外国人が「完全な外国人」なのは最初の会話が始めるまで。あっという間に、「マンチェスター出身の僕らの友人トビー」とか、「ミネソタ出身の私たちの素敵なバーバラ」となって、一気に受入れられることだろう。でも、そこはいくつかの困難が生じる場でもある。

 「私はロシア人と一緒だととても気が楽」とイタリア人のルチアは言う。「ロシア人は、もてなし好きでおしゃべりで、イタリアのことをたくさん質問してくれる。それと、私がなぜモスクワを選んだのかということも」

 つらいことは、「5~10種類くらいの同じ質問に百回も答えなきゃいけない」と不平を言うのは、アメリカ人のティムだ。「なんでロシアに来たの? ロシア語を身につけるのにどのくらいかかった?」

 もっと悪いのは、ロシア人の中に、外国人をペットのように抱きしめるのが大好きという輩がいること。ロシア人たちを励ましたり、彼らの英語(あるいは、フランス語、ポーランド語、北京官話、その他なんでも)の実践練習を手伝うのがあなたの義務だといわんばかり。

 ロシア人たちは、ネイティブスピーカーとの会話練習のためにあなたを使おうとするかもしれないし、はっきりした理由はなくても、ずっとつきあえる親友になって、彼らが次にあなたの街に行ったときには家に泊めてくれるかと訊いてくるかもしれない。まあ、そんな人はどこの国にでもいるものだから、友達は賢く選ぼう。

 事実:あなたも酔ってしまい、ロシア人だけがやっているようなパーティをする

 アドバイス:酒の飲み比べや無茶な飲み方に挑戦しないで

 ロシア人のパーティーは、みんなの機嫌が良いと実に仰天するものだ。ロシア人の飲みっぷりは良く知られているが、まさにその通り。この国民的な悪習には、多くのルールと伝統がある。

 ロシア人とパーティーをするのなら、ウォッカか、あるいは他の何かハードな酒を飲まなければならないというのは神話だ。いや、飲まなくていい。それにもしあなたが禁酒中なら、ロシア人たちは理解してくれる。でも、本当に彼らと親しくなるためには、自分が飲めるということを見せてやるほうがいい。

 「彼女の両親と仲良くなるために、俺は飲めるぞ、俺は男だということを証明しないといけなかったんだ」と言うのは、フランス人のポールだ。「彼女のお母さんの友人たちと一緒のパーティーをやってのけるには、アルコールに強いことを証明しないといけなかった。そしたら皆が俺を男だと言って、本当におもしろかったよ!」

 愚かしいことは、ロシア人よりもたくさん飲もうとすることだ。まず第一に、この手のチャレンジはロシア人たちにも人気がない。もしあなたがそんな申し出を受けたとしたら、それは、その人があなたを悪い冗談でからかっているということだから、あなたは、かなり危険な状態になるほど酔うことになるだろう。だから、飲み比べを受けて立つのなら、二度考えてみよう。あるいは、飲むのはビールに限ろう。

 事実:新しいロシアのジョークと言葉をたくさん学べるだろう

 アドバイス:それはすべて普通の会話で使うのは危険だ

 誰もが言うのは、ロシア人は自分の言語と他の言語を比較するのが大好きで、発音をからかったりする。確かに彼らは、そういう音声学みたいなことを使ってくる!「彼らはよく私のアクセントをからかったけど、気持ちよく受け止められたわ」とルチアは言う。

 忘れないでほしいのは、ロシア人は、たったの一語でも二語でもロシア語を話せる人に敬意を持つということだ。だから、数人でもロシア人の友人を見つけたかったら、宿題をやって、簡単な表現をいくつか身につけるといい。あなたが辛辣な罵り言葉に興味を持ったなら、ロシア人の友人たちがすぐに、いちばん人気のある言葉を教えてくれるに違いない。

 知っておかなければならないのは、ロシア語の罵り言葉は、普通の生活や社会では、ひどいもので受け入れ難いと思われているということだ。本当の親友同志でない限り、汚いジョークを言いあったり、ビールをこぼすたびに罵り言葉を吐くのはやめておこう。

 だから、どこでもかしこでも、いつでも罵り言葉を吐いているロシア人が「友達」と言っても信じてはいけない。残念ながら、それはおそらく、あなたを愚かしく見せようと企んでいるのだから。

 事実:ロシア人たちとすぐに個人的な話をするようになるだろう

 アドバイス:避けたほうがいい予期せぬ話題もいくつかある。(セックスや政治の話ではない)。

 ロシア人は、正直であけっぴろげなことで知られている。だから、パーティーで知り合うと、彼/彼女の家族や恋愛といった個人的な話を簡単に聞くことになるかもしれない。愛や悲しみや喜びというのは地球上の全員に共通の感情で、セックスや結婚、子育て、親の介護には何も隠すことなどない、人間は生まれ、そして死んでいく、病気になったり、元気になったりする。人生は続いていくのだし、個人の経験を比較するのは大切なことだ、とロシア人は考えている。

 でも、あまりざっくばらんになり過ぎないで――慎重に話したほうがいい話題もあるのだから。それに、予想もしない話題もある。例えば、欧米では、仕事や賃金のことを話すのは普通だがロシアでは違う。ロシア人の中には、収入なんて極めて個人的なことだから(個人の自己評価に関わるから)、いくら稼いでいるかと問われたら、気を悪くする人もいる。

 政治の話もロシア人たちの気分が落ち着かないものだ。「人権とクリミアのことをすぐに話し出したりしないで」とポールはアドバイスする。

 一人でも外国人と会話したことのあるロシア人なら誰でも、おそらくこの経験をしているから、相手が政治について話す傾向があるかどうかは事前に確認しておいたほうがいい――多くのロシア人は、パーティでそんなうんざりするような話題は避けたいと思っているはずだ。

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