おそらく、モスクワでもっとも有名な、新鮮な食料品のある市場だ。ソヴィエト時代に作られたサーカス場のような素晴らしい建物は最近改築され、現在は、ロンドンの悪名高きグルメの楽園、スピタルフィールズ・マーケットを思わせる。世界でもっともエキゾチックでよく分からない食べ物のすべてがここでは売られている――ロブスターから、ドラゴンフルーツ、メロン大のアボカドまで。すべて、世界中からやってきた情熱的で根気強い(でも交渉可能な)腕利きの販売員たちが売っている。
このマーケットにはまた、一級の食べ物を売る屋台があちこちにある。その中には、モスクワでもっとも多様でお金を払う価値のあるものもある。有名なシェフ、アンドレイ・ルィプキンのユナイテッド・キッチンのクラブサンドをわずか450ルーブル(7.30㌦)で食べてみよう。250ルーブル(4㌦)でダゲスタンスカヤ・ラーフカの餃子プレートのあるカフカース料理店へ行ってみよう。あるいは、ヴォーの極上のフォーを350ルーブル(5.70㌦)で食べてみよう。チェロヴェク・イ・パラホドでは、モスクワで最上のミルクコーヒーにも出会える。寿司やパン、ケーキ、モロッコ料理、北京ダック、フムス、カレーをまだご紹介していない――文字通り、ここにはすべてがある。さあ、行ってみよう。
これだけじゃまだ説得力が足りないというのなら、屋外の席がある。晴れた夕方には、理想的なデートスポットだ。
場所:ムィトナヤ通り74番地
時間:毎日、am8時からpm9時まで
Website: danrinok.ru/
モスクワ一のデザインを持つ建物のひとつであるこの中央市場は、立地の便利さに加え、壮大だ。きらびやかな金属製の天井を支える大きな柱が点在するこの市場は、金使いのいい人たちを引き寄せてはご満悦で送りだす。特別な日のための食料品を見つけに出かけたいというのなら、ここへ来るといい。野菜は泥つきだし(そうあるべきだ)、チーズや魚や肉を売る人たちは、自分たちの品の産地をちゃんと(笑顔で)教えてくれるだろう。
小腹が空いたなら、この市場では、露店でちょっとした、でも楽しい選りすぐりのものが提供されている。インド料理のオストロージュノ、スローン!(注意しろ、象だ!)。ベトナミーズとラオ・リーが共同で選りすぐりの店を出しており、6階で市場全体の眺望を見渡しながらコーヒー楽しむことができる。観光客としても体験できるし、食料の仕入れにも使える。
場所:ツヴェトノイ・ブリヴァール15番地
時間:毎日、am10時からpm10時まで
Website: tsvetnoy.com/en/store/19/food-restaurants
もともとは、1932年に集団農場の農民たちのために作られた、モスクワの南東部にあるこの非常に大きな商業スポットは、2017年に大規模改修が行われ、目を見張る場所となった。現在は、明るく高級感のある木造のキャビンの中に収まっている。地元のフルーツや野菜、魚に特価しており、ヴェロザヴォツキー・マーケットは、他の競合相手に比べて余計なものが少ないことが誇りだ。しかし、つまり、毎週末の買い物のためなら、実際にはここへ来るのはいいということだ。結局のところ、アボカドやドラゴンフツーツを毎日なんて食べられないでしょう?ここにはまた、ロシア産の最高のチーズや乳製品もいくつかあり、認定品の入手が難しいという外国人向けの良質な代替品も売られている。
ここには、小さなフードコートもあり、ウズベキスタンやジョージア、アゼルバイジャンなど近隣諸国の料理をちょっと味わってみることもできる。
場所:ヴェロザヴォツカヤ通り13番地
時間:毎日、am7時からpm9時まで
Website: velozavodrinok.ru/
4. ウサチェフスキー市場
(地下鉄 フルンゼンスカヤ駅)
いくぶんダニロフスキー市場に似ていることのグルメ市場も、最近グレードアップされ、その建物は見違えるほど変わった。1990年代にマフィアの管理下にあった乱れた時期を経て、この市場は、おしゃれな赤レンガとウッディな内装へと変化したのである。新鮮な食料品がなんでもある中でも、ゴルゴンゾーラ、新鮮なサーモン、ポークチョップが目を引く。よりすぐりのフルーツもやはり素晴らしい。
ウサチェフスキーで必ず行くべき飲食店は、グルジア料理のオジャフリ(チキン・サツィヴィは250ルーブル/4㌦)、イタリア人シェフ、ヴィンセンツォ・デリーロが経営するピザ・エ・ディントルニ(モスクワで最高のペパロニピザが440ルーブル/7.10㌦)、ドルマ7個で300ルーブル(4.90㌦)で提供してくれるアルメニアン・ラ・ヴァシュカフェがある。他にも、コーヒーやプロフ、フムスも選ぶことになるだろう。訪ねる価値あり。
場所:ウサチェヴァ通り26番地
時間:毎日、am8時からpm9時まで
Website: usachevsky.ru/
近場にあるこの市場は見た目以上のものだ。タガンカ地区に位置する、居心地が良く気取りのないこの商業スポットは、地元住人たちに、実にさまざまな品を低価格で提供している。ロゴシスキーの果物と野菜は、価格では知られていないが(ブルーベリーは500ルーブル、あるいは、8㌦ほどで買える)、この市場は、フランスやイタリアから輸入したよりすぐりの認定つきチーズが買える場所のひとつとなっている。さらに、ここのベーカリー、カラヴァイSVとマーレニカヤ・ペカーリナヤ・ジュラレヴィフでは、この地区で最高の焼き立てパンとコーヒーを出してくれる。
人々がここに来るおもな理由は、隠された逸品のためだ。それは、モスクワでもっとも独創的な窯焼きピザを提供してくれるPizza Like Pie & Bike (PLPB)だ。例えば、鴨とオニオンチャツネ、あるいは、4種のチーズとマンゴーのピザは、450ルーブル(7.30㌦)。ベトナムカフェのフォー・ヴォーも人気だ。また、ベルギー風のブルワリーとパブのクラフターでは美味いビールが飲める。でも、ロゴシスキー市場で最高のものって何?それは、行列に並ばなくていいことだ。
場所:ロゴシスキー通り5番地
時間:毎日、am9時からpm9時まで
Website: rogozhka.ru/
この控えめな野外市場は、本物のロシア体験だ。そして、モスクワで食料品を購入する人の財布にいちばん優しい。
果物と野菜がプレオブラジェンスキー市場の目玉商品で、地元の農家の人たちが自分の手で作ったものを、自分の車で市場まで運んで売っている。それが値段にも反映されている。ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリーは、1パック150ルーブル(2.43㌦)ほどの安さだ――(スーパーの3分の1の価格になることも多い)。モスクワでは、たいてい100ルーブル(1.62㌦)前後するアボカドも、同じ金額で3個は買える。そしておそらく、ここで最高なのが、選りすぐりのチーズだ。ここでは、禁輸品のフランスやスイスのチーズが、1㎏あたり800ルーブル(13㌦)という安さで売られている。
いちばん活気のある、晴れた土曜の朝に行ってみよう――週末をスタートする完璧な方法だ。
場所:プレオブラジェンスキー・ヴァル通り
時間:毎日、am8時からpm8時まで(週末はpm7時まで)
Website: tkpreobr.ru/buyers/prices/
モスクワでもっとも名高いこのファーマーズマーケットは、レストランの店主や外国人たちに人気だ。ここでは、本物のマーケット体験ができる――ロシア産の最良質の肉やチキンだけでなく、世界中のフルーツやスパイスも見ることができる。販売者たちはとても積極的で、自分の品が最高だと納得させようとベストを尽くしている。値段が高いことで有名だが、質は確かなものだ。
このマーケットの、スペイン産加工肉の品ぞろえ、黒海の魚、グルジア産の食品をチェックするようにしてほしい。販売員とおしゃべりをし、あなたの生活がかかっているんだというそぶりで値切ってみよう。
場所:モジャスキー・ヴァル通り
時間:毎日、am6時からpm8時まで
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