⒈ 洋服選び
身長185センチのロシアのモデル、ロシア版の「次世代トップモデル」コンテストで優勝したマリア・ミノガロワさんがインスタグラムに「声を大にして言いたい」と投稿した。「わたしはバスケットボール選手ではない」というハッシュタグをつけた投稿には、3日間で5万の「いいね!」がつき、何千ものコメントが寄せられた。多くの高身長女性たちが心の友を見つけたのである。
男子の中でも豆の木のようであった学生時代はとうの昔のことで、今の彼女の成功が背の高さによることも事実であり、それについてコンプレックスはもう感じていないが、それでもまだいろんなやっかいな問題があるという。
彼女は大きいが故に、週に5回もあるイベントの会場で素晴らしいドレスを着ていると余計目立ってしまう。しかしながら、どんなショールームやデザイナーのお店に行ってもぴったりの服を見つけることはできない。
「パンツは膝丈、袖は短い、ウエストは胸の下あたりに来る、足のサイズは29センチで、シャキール・オニールみたいに41センチもあるというわけではないのに、靴を履くと膨張したように見える」。
彼女の投稿にコメントした女性たちは、現在の流行がショートパンツでよかったと言っている。これなら、サイズが合わないパンツを履いても「普通」に見えるから。
⒉ 無神経なリアクション
ガリーナさんはこう書き込んだ。「ハゲている人、子どものない人、キャリアウーマン、レズ、美容整形した女性(わたし自身はこれらに対して決して否定的ではないが)についてはもう誰も何も言わないのに、背の高い女を見ると、人はまだ、すごい、枕木のようだねとか、かわいそうだねと言うの」。
一番多い無神経な質問は、そんなに背が高いと恋人を見つけるのが難しいでしょうねというもの。またこんなこともよく言われる。「ホルモンが多いのかな」とか「何年も棒にぶら下がってたの」もちろん「バスケットボール選手なの?」というのも。
⒊ 子供時代のコンプレックス
背の高い女性は、幼いころから「他の子とは違う」と感じてきた。体育の授業では、よく背の高い順で並ばされるが、背の高い女の子は他の男の子や女の子よりも前に並んだものだ。
ヴィクトリアさんは、背の高い女性は少女のころからいろんな事を言われてきたと書いている。たとえば、お母さんにいつも「あなたはハイヒールを履けないわね」と。
一方、アンナさんは「男の子は、背の高さに差がありすぎるので私とデートしたがらない。勇気のある子がディスコで一緒に踊ろうと言ってくれるくらい」と綴った。
⒋ 高いところにあるものを取らなければならない。
背の高い女性たちが冗談でよく言うのは、彼女らは「ハシゴ」としてよく使われ、高い棚においてあるものを取ってくれとよく頼まれるということ。母親でさえ台所で何か必要なものが高いところに置いてあれば娘に頼む。クラスノダール出身のポリーナさんも「最近、おもちゃ屋さんで、あの人形を取ってくれと頼まれたわ」と書いている。
⒌ 写真撮影
「あなたは背が高いから後ろに立って」。そう言われるのはしょっちゅうのことだと書き込んだのはスヴェータさん。「フラッシュモブのためにインスタグラムに投稿する写真を探すのも一苦労。だっていつも“小さい”友達と写真を撮るのにしゃがまなくてはならないんだもの」。