サッカーロシア代表
グリゴーリイ・シソエフ/Sputnikサッカー選手の中でも決してスポーツ選手として体に良くないものを好む者もいる。サッカーロシア代表チームの前キャプテンだったアンドレイ・アルシャーヴィンはコンデンスミルクのかかったパンケーキが好きだったし、元CSKA選手のダニエル・カルヴァルホは毎試合後にコーラを飲むことで知られていた。しかし今では、特に大会の間は、選手たちは少しでもパフォーマンスが上がるよう厳しい食事制限を課せられている。ではどんなものを食しているのか見てみよう。
アンドレイ・アルシャーヴィン
アントン・デニソフ/Sputnikトレーニング・キャンプの期間は、ロシアの選手は特別メニューの中から食事を選ばなければならない。外に抜け出して他のものを買って食べることは厳しく禁じられている。食事内容は事細かにチェックされ、個々の選手の体脂肪率もモニターされているのだ。もしこっそりドーナツでも食べようものなら、コーチたちにたちまち見破られてしまう。フード・ポリスが見張っているのだ。
CSKAのシェフであるニコライ・コサリョフはイチゴ、キウィ、バナナや他のフルーツ入りのお粥(小麦粉を除いた)をチームの朝食として出している。
お粥が気に入らない選手は、ミルクやヨーグルトをかけたコーンフレークやミューズリーでもよい。トレーニングの合間には、サッカー選手たちはライスかパスタを食べる。複合炭水化物は肉体運動の間に徐々にエネルギーを出してくれるのだ。また、肉と魚も他のシーフードとともにメニューに加えられる。
しかし脂肪分が多い、揚げ物、クリーム、マヨネーズ等は一切禁止だ。もちろん、アルコールやエナジードリンクもNG。肝臓に良くないからだ。
試合の2日前から、選手たちはポークやマトン等脂肪分の多い肉類やバターを避ける。ロシアチームの主任医師であるエドゥアルド・ベズグロフによると試合の1日前には乳製品を制限する。
試合当日は、選手は3時間から3時間半前に魚のようなたんぱく質を含んだソースをかけたライスやパスタのような炭水化物を食べる。いくつかのキノコ類や熱帯果樹はアレルギー反応を起こす可能性があるので避けられる。これらの食事は必ず野菜とともに供され、できるだけ脂肪分は抑えられる。
元ロシア代表監督のヴァレリー・ガザエフとPFC CSKAモスクワのエフゲーニー・アルドニン
ミハイル・フォミチェフ/TASS激しい運動の直後は「メタボリック・ウィンドウ」が開くので、体の回復を即座に助けるために30分−35分以内に食事を摂ることが勧められている。
この時、シェフはピザやパイ、パンケーキさえ用意する。チームによってはワインやビールも出されるが、栄養士によるとサッカー選手は飲まない人が多いとのこと。
朝食:お茶またはコーヒー、蜂蜜を加えて煮たオートミールのお粥、ジャムか蜂蜜つきのトースト
昼食:スパゲッティ、鶏のムネ肉のグリルかサーモンステーキ、オリーブオイルを加えたグリル野菜。
夕食:昼食と同様だが、野菜、サラダ、フルーツ・プディングが加わる。
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*ロシアで開催される2018年W杯のサッカーファン向けの料理についてお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
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