クリエイティヴな写真で公共交通機関の不便さに抗議するロシアのアーティストたち

 「晴れた日でも雨が降っている」と不満を訴える活動家たち

 ニジニ・ノヴゴロド州のアルザマス(モスクワの東500キロ)の芸術家は、市内の交通機関不足を嘲るような写真を発表するという独自の方法で政府に訴えている。

「試験と試験の間にバスは1台しかない」

 写真を使ったプロジェクトは地元政府に対し、老朽化している市内のバスを刷新するよう求めるもの。アーティストらはバス停でテントの中やデスクに座ってバスを待っている姿を写真に収めている。これはバスがしょっちゅう遅れ、長い時間バスを待たされるというのを表したもの。あるいは古くなったバスの中でポーズをとり、バスがひどい状態であることを訴えているものもある。

「もしバスが学校に行ってくれないとしたら、今日はここが学校だな」

 「残念ながらこれが現実です。このような状態のバスが今でも数十台運行しているだけで、走っている途中で止まってしまうこともある。外が晴れているというのにバスの中では水が滴っているし、タイムスケジュールは誰も知らないんです」。

「僕はカザンまで歩いて行かなければならなかった」
「彼もまたカザンまで歩いて行かなければならなかった」

 アルザストラハンアートグループの代表を務めるアレクサンドル・ゴトフリドさんはこのように話している。アーティストたちはこのプロジェクトで、状況が改善されるよう願っている。

「もうちょっと待ってみるか」

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