1. ちょっとなんてありえない
ちょっと。意味を検索して調べると少しであること。とでてくるのだが、その副詞に騙されてはならない。人によるが日本では散歩は20~30分かけるのに対して、ロシア人は2~3時間ほどかける。それほど彼らは散歩が好きなのだ。
以前こんな質問をしたことがある。
屋台を出している店員に「なぜ、ロシア人はあんなに散歩に時間をかけるのか?」と問いかけたところ「時間があるからよ。」と答えが返ってきた。
「それに散歩が好きだからよ。好きなことは続けられるわ。」そう語っていた。
なるほど、好きだから歩く。
もうそういわれたらなるほどとしか言いようがない。好きだから長い時間をかけるのだ。なので、ロシア人と散歩するときは時間にゆとりのある日にしよう。
ちなみに長時間の散歩なんてできないと思う人がいるかもしれないが大丈夫。すぐに慣れるから。
2. 行先はある程度決めておこう
2~3時間歩く。時間をかければ当然距離は長くなる。
その結果、普段見たこともないようなところを歩いていることになる。(それも一つの醍醐味だが)
知らないうちに丘を登っていたり、谷を下っていたり、流氷の浮かぶモスクワ川を眺めながら歩いていたというのもしばしばある。
それがいいという人ならいいのだが、もしどこか行ってみたいところがあるのならその場所をロシア人に告げてみよう。
そうしたら、独自のルートでそこまで案内してくれるだろう。移動手段はもちろん徒歩である。
3. 携帯を忘れずに
さて、ある程度目的地を決めたとしても、しばらく歩いたら知らない通りを歩いていることなんて日常茶飯事である。言葉を変えれば散歩がどこで終わるかわからないということ。
たいていは近くのメトロまで案内して終了というのが多いのだが、そこは人によるだろう。
さて、知らない駅、知らない町、知らない通りで散歩が終わった場合、まず必要なのは現在地の確認である。GPSを使えば一発でわかるしメトロのどこで乗り換えれば自分の住んでいる地域に帰れるのかわかる。
こんな当たり前のことをなぜ書いているのだろうと思うかもしれない。でも考えてみてほしい。
例えば、電池が切れて使えなくなったとしよう。(寒い地域だと電池の消費は速い)おそらく帰り方の検討がつかないのではないだろうか。
そんなときすぐに居場所と家へのアクセス方法を調べられる携帯は重要である。とにかく、充電をしっかりしたうえで携帯をもっていくことを強く勧める。
まとめ
どうだっただろうか。以上ロシア人と散歩するうえで注意すべき3つのポイントを紹介した。こんなに長い散歩、はじめのうちはどうかと思うかもしれないが慣れてくるとロシアの自然を堪能できて楽しい。
また、ロシア人しか知らない景色もみることができる。そんな景色を眺めながら友達と話す時間は有意義だ。
ぜひ、3つのポイントを押さえたうえで散歩に出かけてもらいたい。
*本稿に示された見解は必ずしもロシア・ビヨンドのそれとは一致するものではありません。