カリーナ・コズロワさん(14)はロシア北部ムールマンスク州ポリャコンダ村に住むたった一人の学生。しかし実はポリャコンダ村には学校がない。そこでカリーナさんは隣接するゼレノボルスキー村の学校まで列車に乗って通学しなければならなかった。しかし列車は午前中にしかこの村に停車しないため、カリーナさんは授業をもう受けられないのではないかと危惧されていた。
カリーナさんの母親の話では「ゼレノボルスキー行きのバスはなく、午後の列車はとても遅い時間にしか運行していません。タクシーは1,000ルーブル(およそ1,900円)もかかってしまい、そんなお金はありません」とのことだった。
しかし、ポリャコンダ村教育局のイリーナ・アゲーエワ局長がロシア鉄道に対し、カリーナさんが学校の授業に通えるよう、列車の運行を以前のものに戻してほしいと要請し、このたび、それが聞き入れられることになった。これによりムールマンスクとサンクトペテルブルク間の列車は彼女のためだけに停車することとなった。この上ないサービスである。
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