宇宙を地球に持ち込んだ写真家

アレクサンドル・イヴァネツ
 ロシアの写真家アレクサンドル・イヴァネツさんは、自然条件の厳しい場所で宇宙のシーンをつくっている。

 イヴァネツさん(@alexandr_ivane)は、環境に対する意識を高めるために、#diveinsideyourspaceプロジェクトを始めた。そして1枚の写真は反響を呼んだ。

 「宇宙飛行士を見て、アイデアが浮かんだ。地球上で、まるで宇宙にいるかのような写真を撮ることができると。そして撮影用の大気現象を探し始め、宇宙はここにあることを理解した。撮影の際、宇宙に飛び込んでいる」

 「デジタル・カメラではなく、フィルム・カメラで撮影した。アポロ11号が月面に着陸した時はハッセルブラッドのカメラで最初の写真が撮影されていたから、同じカメラを使って撮影した。ある種のつながりを感じている」

 「私とチームは宇宙服を自分たちでつくったが、想像していたほどうまくできなかった。宇宙飛行士の背中にある酸素モジュールはマットレスみたい。でも楽しみたくて始めたプロジェクトだから」

 「『ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)』からは連絡がまだない。本物の宇宙服を着れたらどれだけカッコイイか。喜んで借りるのに」

 「『インスタグラム』の公式アカウントが私のプロジェクトを選んで、リポストしてくれたことは、とても嬉しかった。でもこっちの写真の方が技術的にすごい(インスタグラムに選ばれた写真よりも)。マイナス30℃の湿度の高い場所で、期限切れのフィルムで撮影している。風景は日の出に照らされ、明るいピンク色の写真になっている。特別な感覚をもたらす」

 「これは環境保護を訴えるプロジェクト。自分も含めて多くの人は、時間の90%をオフィスで過ごし、自分の周りにある他のものを忘れてしまう。自然から遠ざかっている。目標は、プロジェクトの背後にある深い意味を示すこと」

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