最近、老人に子どもの面倒を見てもらうサービス「時間祖父母」を紹介したばかりだが、この記事では想像をはるかに超えるサービスを特集する。誰かに行列に並んでもらうとか、家具を壊すとかが、ロシアでは可能なのだ。
部屋を破壊
仕事でストレスをためている、または自分の生活を活気づけたい人は、1500ルーブル(約3000円)ほど払えば、部屋を思いっきり壊すことができる。特別な破壊用の部屋には、壊しがいのあるさまざまな物が置いてある。「デボシュ」社は、さまざまな破壊体験を提供している。後のことを考えずに、純粋に暴れてみよう。
両親のコントロール
「ソーシャルデータハブ」社は9月27日、両親が子どもを”偵察”できるサービスを開始した。150ルーブル(約300円)支払うと、子どものオンラインでの行動(登録、写真、コメントなど)が1ヶ月間分析され、子どもが武器、麻薬、自殺、過激思想、その他の悪いコンテンツに関心を持っていないかが両親に知らされる。メールの受信箱は分析対象ではない。
アリバイづくり
しっかりとしたアリバイをつくってくれる会社が、ロシアにはいくつかある。たとえば、家族生活から数日間解放されたいと思っている夫は、偽の航空券をつくるサービス、あたかも学術会議に出席しているような写真に加工するサービスなどを頼むことができる。通常、サービスは安くない。価格は最低でも1万ルーブル(約2万円)する。
インスタで人気者
画像投稿サイト「インスタグラム」でスターになりたい、自分の商売を強化したい場合、「アヴィト」社はその手伝いをする人を見つけることができる。たとえば、効果的なプロモーション・キャンペーンを作成し、設定を最適化して、ページをゼロから盛り上げる。まじめな取り組みである。
飲み友だちになってもらう
ロシアでは、1990年代半ば頃、家具の修理や家の配管修理をしてくれる「時間夫」サービスというものが登場した。今日、この種のサービスは発展し、友だちや飲み友だちを雇うこともできるようになった。 アヴィト社は、1時間1500ルーブル(約3000円)で、このようなサービスを提供している。「ペドル」社も、1時間5000ルーブル(約1万円)で、このようなサービスを提供している。
童話のキャラから電話
親は子どもを喜ばせるのが好きだ。今は新しい方法がある。「童話からの電話」サービスを頼むと、「ジャングル・ブック」のモウグリや、アニメ「マーシャと熊」のマーシャが電話をかけてくる。30ルーブル(約60円)で、子どもに「誕生日おめでとう」を言ったり、「おやすみ」を言ったりしてくれる。
行列に並んでもらう
行列に並ぶのは面倒だが、ロシア人は割と得意である。とはいえ、今や行列代行サービスがある。モスクワでは、相場は219ルーブル(約438円)~320ルーブル(約640円)。何時間でも行列に並んでくれ、前列まで進むと連絡してくれる。
仮想ペット
1年前、「テディ・フード」プロジェクトは、捨てイヌや捨てネコを助ける珍しいサービスを始めた。ユーザーはウェブサイト上で好きな動物を選び、エサやさまざまなプレゼント(すべて100円未満)を注文し、生活の様子を動画で見る。ロシアのインターネットで「たまごっち」と呼ばれているこの取り組みで、各地の動物の避難所を援助することになる。