Alexander Zelensky/Public Domain
ボリシェヴィキの最重要課題の一つは国民の非識字を撲滅することだった。大人であっても学校に通わせ、読み書きを覚えさせて、国家の発展を支える新しい仕事につかせようとした。このポスターにはソ連の代表的なシンボルの一つである「鎌」、そして「本」が描かれている。農民たちに識字教育を呼びかけているのが一目瞭然だ。
Nina Vatolina, Nikolai Denisov/Public Domain
ニナ・ヴァトリナとニコライ・デニソフによる戦時中の作品。ポスター右上の短い詩はサムイル・マルシャークの作品から引用されている。「用心しろ。近頃では壁に耳がある。おしゃべりやうわさ話のすぐ先は、祖国への裏切りだ」。
7.「赤軍に栄光あれ!」1946年
Leonid Golovanov/Public Domain
ソ連軍が遂にナチスドイツを打倒し、ひとたびベルリンのライヒスターク(国会議事堂)に赤旗を掲げるや、その後は勝利を祝うときだった。レオニード・ゴロヴァノフによるこの作品には、「目指せベルリン!」という題の彼が以前描いたポスターが、「我々は辿り着いた!」というメッセージとともに壁に描かれ(まず間違いなくライヒスタークの壁にソ連兵が書いたものだろう)、ポスター下部には「赤軍に栄光あれ!」と銘打ってある。
8.「ノー!」1954年
Viktor Govorkov/Public Domain
一方で戦後のポスターは、平時のソ連社会における問題を取り上げるものだった。その一つがアルコール依存症である。当局はソ連社会に蔓延するこの問題を何とか解決するべく、アルコールを節制した生活を促すあらゆる芸術作品の製作に着手した。ヴィクトル・ゴボルコフによって描かれたこのポスターでは、男がグラスに注がれたウォトカを拒否している。
9.「健全な精神は健全な肉体に宿る」
Alexander Deineka/Public Domain
「健康的な生活スタイル」はソ連のプロパガンダ・ポスターにおいて最も人気のあるテーマの一つだった。なぜなら、ソ連政府は公益のためにしかるべき労働のできる強い人間を求めたからだ。このポスターには、クリメント・ヴォロシーロフが有名なラテン語の一節を引用してソ連に広めたスローガンが用いられている。
10. 「神などいない」 1975年
Vladimir Menshikov/Public Domain
反宗教政策のもう一つの波は1960年代に始まった。中でも有名なこのポスターは、宇宙を飛ぶユーリィ・ガガーリンに「神などいない」と言わせている。ウラジーミル・メンシコフの作品で、有名な格言「ガガーリンは宇宙へ行ったが、神など見なかった」をもとにしている。