ソ連の指導者は、外国のリーダーたちに何を贈ったか?

1963年1月、東ドイツへの訪問のとき、大きなテディベアを手にするニキータ・クルシチョフ。

1963年1月、東ドイツへの訪問のとき、大きなテディベアを手にするニキータ・クルシチョフ。

Bundesarchiv

 ヨシフ・スターリンは、テヘラン会議で英国のウィンストン・チャーチル首相にカラクル毛皮の帽子とプーシキンの『漁師と魚の物語』の登場人物の人形セットを贈った。

 一方、ゴルバチョフはアメリカのロナルド・レーガン大統領にロシアの諺・格言集を贈った。 

 スターリンは、こんな気前のよい贈り物をしたこともある。イギリスのアーチボルド・クラーク・カー大使がモスクワを去るときに、マッサージ師を一緒に連れて行きたいと申し出たのだが、スターリンはそれに承諾し、そのソ連のマッサージ師をカー氏とともに出国させたのである。

 フルシチョフも外国の要人への贈り物に使った金額では負けていない。英国の女王エリザベス2世には、サファイアのついたダイアモンドのブローチとクロテンのマント、そしてアイヴァゾフスキーの絵画『海岸』をプレゼントした。そのほか、王室一家の主要メンバーにも多くの贈り物をしたが、その中には、宝飾品、(生きた!)仔熊、アラブ種の馬などがあった。

 またアフガニスタンの王に蒸気機関車を贈ろうとしたことがあったが、アフガニスタンには鉄道がないということを思い出し、この案は見送られた。

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