ソ連指導者らのカジュアルな非公式写真(写真特集)

歴史
ロシア・ビヨンド
 ソ連の新聞や雑誌に掲載されていたソ連時代の指導者らの写真は、情報機関が許可した公式のものだけであった。しかし、弱さや欠点、人間らしさがうかがい知れる偶然のショットがいくつか残っている。

ウラジーミル・レーニン

 プロレタリアートの指導者、レーニンと言えば、すべての人が演台から声を上げる情熱的な演説者のイメージを思い出すだろう。しかし、ヨーロッパでの若者のパーティに出席した際の珍しい写真、そして優しいおじいさんの顔をした写真が残っている。

ヨシフ・スターリン  

 スターリンの写真はプロパガンダの特別なツールであった。多くの写真は国民には公開されず、スターリンをこっそり撮影することは絶対的に無理であった。それでも残忍なレーニンがごく普通の顔をして映っている写真が何枚か、現在まで保存されている。

ニキータ・フルシチョフ 

 フルシチョフは外見からして、もっともリラックスしたリーダーであった。フルシチョフにまつわるジョークや一口話、アネクドート(小咄)は多く、その例は、国連でフルシチョフが発した「クジマの母」発言を挙げれば十分だろう。ソ連共産党書記長は非常に気さくな人柄で、公式訪問の際にも他人のカメラに恥ずかしがったりしなかった。

レオニード・ブレジネフ 

 友好国のリーダーたちと口づけを交わすブレジネフ書記長の代表的な写真は、ベルリンの壁のグラフィティに刻まれている。ブレジネフはもっとも高齢の指導者の1人だったことから、非公式の写真は休暇の写真、あるいは孫、ひ孫と一緒の場面を捉えたものがほとんどである。

ミハイル・ゴルバチョフ

 ゴルバチョフが開いたグラスノスチとペレストロイカの時代、なんらかの写真を人々の目から隠すと言うのはもはや困難なことであった。しかし、ゴルバチョフの立ち居振る舞いはいつどんなときも文句のつけどころのないものだった。

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