郷愁を誘うソ連の美容院の写真

Viktor Gorkin/MAMM/MDF
 今では面白おかしく眺めることができるが、頭を覆うドライヤーや厳格な「サービス」は郷愁を誘う。

 ソ連市民には、家事、家族、5カ年計画など、ヘアスタイルよりももっと大事なものがあった。そこで髪のことなどあまりかまっていられず、人々はスカーフや帽子で隠したりしていることが多かった。実際、美容院で髪を切るためのお金もなかったのである。当時、パーマは真の救世主であった。パーマはかなり長く持ったし、パーマの効果を保つためにはカーラーを使えばよかった。

 しかし、結婚や記念日など、大々的なお祝いがあれば、労働者もコルホーズ農民も、儀礼的に美容院に足を運んだ。ソ連のドキュメンタリー写真家はこの瞬間をもちろん逃さなかった。

モスクワの理髪師 1960年代
美容院にて 1956年
美容師コンクールに出場するヘアデザイナー「奇跡の手」、タチヤナ・コンスタンチノワ 1962年
美容院での子どものカット 1966年
美容院にて 1968年
理髪店にて  1971年
タリンの美容院にて 1970年代
美容アートコンクール 1978年
美容院の男性部門 1981年
美容院の女性部門 1981年

美容院の女性部門 1981年

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