1.ラウリツ・トゥクセン作「ニコライ2世とアレクサンドラ・フョードロヴナとの結婚」。1894年。
もちろん、ロシアでもっとも有名なウェディングと言えば、ニコライ2世とドイツの大公女アレクサンドラとの結婚式である。ウェディングは当時2人が暮らしていたサンクトペテルブルグの冬の宮殿で執り行われた。トゥクセンはニコライとアレクサンドラの戴冠式の様子も描いている。この戴冠式は、数日後、新しい皇帝と皇后を歓迎し、即位記念品を受け取ろうとした大群衆が将棋倒しとなり、多数が圧死、負傷するという事故をもたらすこととなったものである。
2. 歴史的な絵画の巨匠として知られるイリヤ・レーピンもロイヤルウェディングを無視することはできなかった。「ニコライ2世と大公女アレクサンドラ・フョードロヴナ」。1894年。
3.国立エルミタージュ美術館(冬の宮殿の一部で、皇帝の住居部分ではなかった建物に位置する)のコレクションに収蔵されているアレクサンドラのドレス。
4.ニコライ2世とアリックスの結婚式のわずか数ヶ月後。アレクサンドル・ミハイロヴィチ大公がペテルゴフ宮殿の教会でニコライの妹であるクセニヤ・アレクサンドロヴナとウェディングを執り行った。作品はハンガリーの画家ミハイ・ジチーが1894年7月25日に描いたもの。
5. ミハイ・ジチー作「ピョートル・ニコラエヴィチ大公とモンテネグロ国王の娘ミリツァとのペテルゴフでのウェディング」。1889年。ミリツァはもともとニコライ2世の妻アレクサンドラの親友であり、グリゴーリー・ラスプーチンをアレクサンドラに紹介した人物でもあった。
6.ニコラス・シュヴァリエ作「エディンバラ公アルフレッドとマリヤ・アレクサンドロヴナ(ザクセン=コーブルグ=ゴータ公妃)のウェディング」。1874年。正教会と聖公会でセレモニーを行った(絵は正教会での式の様子)。
7.ミハイ・ジチー作「アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ大公(後のアレクサンドル3世)とマリヤ・フョードロヴナのウェデイング」。1867年。
8.グリゴーリー・カチャロフ作「ピョートル3世とエカテリーナのウェディングを祝う花火」。1745年。エッチングであるにもかかわらず、祝賀のスケールの大きさを感じることができる。
9.エカテリーナ2世のウェディングドレス。現在はモスクワ・クレムリンの武器庫に展示されている。ウェストラインにご注目!(アレクサンドラの後のドレスと比較されたい)。
10.ピョートル3世とエカテリーナ2世。ウェディングの年にゲオルグ・クリストフ・グルースによって描かれた肖像画。
11.ピョートル大帝と最初の妻エヴドキヤ・ロプーヒナ。1689年に皇帝へのウェディング記念品となった本のためにカリオン・イストミンによって描かれた。
12.ピョートル大帝の2回目のウェディング。お相手は後の女帝エカテリーナ1世。アレクセイ・ズボフ作。1712年。なんと素晴らしい宴!