2021/2022年にロシア留学するには

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ロシア・ビヨンド
 ロシアの大学に入学した、あるいは無事にロシアの大学で次の学年に進級できたというだけでは、ロシアに入国することはできない。今シーズンは、新型コロナウイルスに関する制限によるいくつかの決まりがあるので要注意。

最新情報:RBC(ロシアビジネスコンサルティング)がロシア教育・科学省からの情報として伝えるところによれば、8月20日、ロシア政府はロシアの大学で学ぶ外国人の学生を入国させるとする基本的な決定を下した。これに伴い、ロシア教育・科学省は必要な規則をとりまとめ、近く承認する。この規則が承認されれば、外国人学生はロシアに入国し、寮に入居し、学業を続けることが可能となる。

ロシアの大学に入学できれば、ロシアに自由に入国できる? 

 残念ながら、現在、ロシアに入国できるのは、定期航空便が再開されている国の学生だけである。2021年8月17日の時点で日本はそのリストに含まれている。

 定期航空便が再開されている国の最新リストは、各大学のサイトまたはソーシャルネットワークやメッセンジャーで確認できる。

 このリストに含まれていない国の学生は、たとえ国境が開かれている国で乗り換えをしたとしてもロシアには入国できないため、オンライン授業を受けることになる。

 

リストに含まれている国からロシアに入国するにはどのような書類が必要か?

 ロシア連邦国境警備隊のサイトによれば、各大学が事前に外国人学生のリストを作成し、国家サービスのポータルサイトを通じて、これをロシア情報技術・通信省に送付している。外国人学生のロシアへの入国は、このリストを基に行われるため、事前に学校側と連絡を取り、自分のデータがロシア情報技術・通信省に送られたかどうか確認すること。

 このほか必要なのは留学ビザである。留学ビザはロシア大使館または領事館で申請できるが、受け取りができるのは、大学またはロシア外務省から留学の招聘を受けた人に限られる。

 また大学側から、前もってロシアの医療保険に申し込む必要があると連絡がある場合もある。保険はロシアの保険会社のサイトで申し込むことができる。年間の保険料は平均で2,000ルーブルから14,000ルーブル(3,000円から20,000円)。どの保険会社がよいかは、大学の公式サイトで調べることができる。たとえば、ロシア高等経済学院は、以下のような会社の保険を推奨している

 外国人学生は、ロシア到着の10日前までに、大学側に入国日を知らせなければならない。またロシア到着の3日前までに実施されたPCR検査の陰性証明(ロシア語または英語、できれば2ヶ国語併記がよい)を提出する必要がある。すでに国内でワクチン接種をしている場合は、翻訳証明を受けたロシア語のワクチン接種証明書を提出することもできるが、これがPCR検査を免除する理由にはならない。

 

ロシア入国後の手続き

 ロシアに入国した後、3日以内にもう1度検査を受けなければならない。空港、鉄道駅、またはその他の医療センターで、ゲモテスト、インヴィトロなどのスピードテストを受け、陰性の結果が得られるまで寮または賃貸アパートで自主隔離する。この期間の授業はオンライン形式で行われる。隔離期間が終われば、対面の授業に出ることができる。 

 ロシアの大学の中には、新型コロナワクチンの接種証明がないと対面の授業に出られないとしているところもある。その場合は自国で取得した証明書を提出する。証明書をもっていない場合は、大学内でワクチン接種の予約をする。

*オンラインの授業システムを使っているロシアの大学の授業に申し込む方法についてはこちらの記事(英語)をどうぞ。