ロシア人が大好きな食堂料理10品(写真特集)

Legion Media
 ソ連時代に育った人なら絶対に覚えている、公共食堂で出されていた栄養たっぷりで安価なランチ。ソ連全土でそのメニューはほぼ同じで、国家基準に基づいて調理されていた。

1. 牛肉のカツレツとマッシュポテト

 ソ連の食堂でもっとも人気があったのがカツレツのマッシュポテト添えにキャベツとニンジンのビタミンサラダという組み合わせ。なんてシンプルなと思うかもしれないが、家庭では作れないものだったのである。そこには秘密の材料が隠されていた。カツレツはとてもおいしかった。それはライ麦パンが使われていたからである。レシピでは、肉とパンを6対4で合わせるのが理想的とされていた。しかしロシアではライ麦パンは小麦パンよりも健康なものとされており、それをひき肉に加えるなどということはできなかったのである。これは純粋に経済的な理由からであった。しかし、その後、この製法はロシア風カツレツの大きな特徴となった。その味は本当に最高である。

 カツレツはマッシュポテトと新鮮な野菜サラダ、そして一切れのライ麦パンとよく合う。(ヘルシーバージョンの詳しい作り方はこちらからどうぞ

2. グラーシュのパスタ添え

 スライスした牛肉にパスタ(コンキリエであることがほとんどだった)を添えたものは、ハンガリーのグヤーシュのソ連版であった。特別だったのは、ブロスとトマトペーストで作るポドリフカと呼ばれるソース。キッチンに向かって、肉よりもこのソースを増やして欲しいと頼む人もいたほどである。モスクワ出身のダリア・ソコロワさんは、子供時代を回想し、「ソースには小麦粉が入っていたと思う」と話す。「パスタと小麦粉を一緒に食べるなんて良心が許しませんが、食堂なら大丈夫です。ポドリフカソースがパスタに広がって、とてもおいしかったのです」。

 

3. ベイクドオムレツ

 よくあるオムレツをどうやったらこんなにフワフワにできるのだろうか?それにはまず、調理をするときに、植物油ではなく、脂肪分たっぷりのバターが使われていたこと。次に食堂では高さのある天板が使われていたことである。

 オーブンで焼くと、オムレツはフワフワになる。家庭で作る場合は、卵5個、牛乳1カップ、塩少々を混ぜ、天板にバターを塗り(ただし、塗りすぎない)、30分から35分焼けば、出来上がり。

4. 白身魚とマリネ

 ソ連の食堂では、木曜日は「魚の日」と決められていた。この1品は木曜日の人気のメニューの一つだった。スズキ、タラ、鯉、スケトウダラなどが使われていた。さらにこれを栄養のあるものにするため、シェフたちは切り身に小麦粉をはたいて、揚げ、ニンジンやタマネギ、トマトペーストで作るいわゆる“マリネ”を添えた。この料理は翌日、冷めてもおいしかった。

 

5. ライス入りのミートボール“ハリネズミ”

 このミートボールは、ご飯がハリネズミの針のように見えることから、このような名前がつけられている。トマトソースかホワイトソース(ベシャメルソースの一種)が使われていた。“ハリネズミ”ミートボールはメイン料理にも副菜にもなったが、多くの人はさらにご飯、マッシュポテト、そばの実などと一緒に食べた。

6. ソリャンカスープ

 ソリャンカスープは、冷蔵庫の残り物で作ることができるスープであり、ソ連の食堂のメニューにもよく出てきた。伝統的な作り方では、牛肉とピクルスが入っているが、魚やソーセージでも作ることができた。熱々のスープにはサワークリームが添えられることが多かった。

レシピ

7. カッテージチーズのキャセロール

 ソ連の食堂ではデザートの種類はそれほど多くなかったが、キャセロールやスィルニキはコンデンスミルクを添えて出されることが多かった。こうした料理には小麦粉の代わりにセモリナ粉が使われていたため、より柔らかい仕上がりになっていた。ニジニ・ノヴゴロドのユリア・ぺトゥシコワさんは、「これを家で再現しようと思ったけれど、うまく行きませんでした」と語っている。「カッテージチーズとセモリナ粉の割合が正しくなかったのか、天板が違うのか・・・。あんなにおいしいのは食堂で作ったものだけです」。

レシピ

 

8. オラーディのジャム添え

 パンケーキには色々な種類があるが、小さくて厚みのあるオラーディはいつも学校や工場の食堂では嬉しいサプライズであった。ロシアでは今でも人気の朝食メニューである。本物のソ連のレシピでは、小麦粉、卵、砂糖、塩、水、イーストを使うが、イーストがなければフワフワにはならない。(作り方はこちらから

 

9. モスクワバン

 ソ連の食堂ではいつでも手作りペイストリーが用意されていた。それほど洗練されたものではなかったが、フレッシュでナチュラルなものであった。このバンは現在、“モスコフスキー“(モスクワ風)と名付けられていて、ハートの形をしている。とてもシンプルで、作るのにも難しいスキルは要らない。生地を焼いて、砂糖をまぶしただけのものである。しかし素晴らしい焼きたてバンのにおいはたまらない。(作り方はこちらからどうぞ )

10. コンポート

 スープ、メイン料理、そして最後にドライフルーツでできたコンポート。このコンポートには、リンゴ、梨、アプリコット、レーズンなどが使われていた。ソ連の食堂では、コンポートはいつも甘くて、今でも多くの人に愛される飲み物である。

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