ピーナツ・ショートブレッドはいつの時代も学校の食堂や近くのパン屋で売られていた。ソ連時代、子どもたちに愛された他の多くの食べ物と同様、このお菓子も国家が制定した厳しい基準(GOST)に基づいて作られていた。このおかげで、安物の材料を作ったまがい物が作られることはなかった。このレシピでは、バターがクッキーをおいしく、豪華にしてくれている。
伝統的に、ソ連のショートブレッドは焼き菓子に一般的なキツネ色になるまで焼くことはなく、薄く焼き色がつけばよい。これにより、このピーナツ・リングは柔らかく、口の中で溶けてゆく。分厚く表面に乗せられたピーナッツとこの柔らかさがまさにこのクッキーの特色で、ピーナツが多ければ多いほどおいしくなる。
家庭でこのショートブレッドを作るのにわざわざ材料を買いに出かける必要はない。台所にすべての材料があるはずだ。小麦粉、砂糖、卵、バター、そしてもちろんピーナツがあればよい。オーブンの中でこれらがほっこり焼かれ、家じゅうに魔法のような香りが漂うだろう。
1. バターは室温に戻しておく。
2. ボウルに小麦粉、パウダーシュガー、ベーキングパウダー、塩を入れ、泡立て器ですべてを混ぜ合わせる。
3. バターが柔らかくなったら、ミキサーボウルに入れ、パドル(羽根)をつけて、中スピードにし、ふわっとして白っぽくなるまで混ぜる。
4. 2を加え、低スピードですべてが混ざり合うようにする。バニラエッセンス と卵を加える。パドルで再び混ぜる。生地が固くなるので混ぜすぎないこと。
5. 生地を作業台に乗せ、丸くまとめたら、ラップに包み、30分以上冷蔵庫で休ませる。
6. その間に、ピーナツを細かく砕く。ピーナツ以外のナッツ類でも代用できる。
7. 生地が冷えたら、冷蔵庫から取り出し、生地をクッキングペーパーで挟むようにして、厚さ4ミリから6ミリになるよう麺棒で伸ばす。伸ばした生地は冷蔵庫に入れ、10分ほど休ませる。こうすることで生地が少し固くなり、カットしやすくなる。
8. ドーナツ抜き型、または2つの輪(大きいものと小さいもの)を使って、ショートブレッドをカットする。型を抜いたら、天板に並べ、表面に刻んだピーナツを振る。
9. 180℃のオーブンで10分から15分、あるいは両面に焼き色がつくまで焼く。
10. 粗熱を取り、召し上がれ!
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。