ロシア人までなぜ今でもこのグレーズされたケーキを好むのか(レシピ)

Yulia Mulino
 間にジャムが挟まれていて、白いパウダーシュガーで覆われた2層仕立ての“ストライプ・ケーキ”は、ソ連時代を生きた多くの人たちの記憶に深く染みついている。このケーキはなぜそれほど特別なものだったのだろうか?

 このストライプケーキを誰が考案したのかはよく分からないが、ロシア人は皆、これをソ連時代と結びつけている。中には、“ストライプ・ケーキ”はソ連時代、子どもが最初に食べてもよいとされるお菓子だったと言う人もいるだろう。そして概して、子ども時代というのは、何を食べてもおいしく感じられるものである。

 シンプルで、実用的で、安全だったこの“ストライプ・ケーキ”はいつの時代にも、学校の食堂で人気の一品で、“学校のケーキ“という別名でも呼ばれたほどであった。

 しかも、多くの人がこのケーキを人生の特別な瞬間と結びつけている。たとえば、わたしの場合はサーカス。休憩時間にレモネードと一緒に食べたケーキの味は今でも鮮明に覚えている。

 今回は、生地にレモン汁を少々加えてはいるが、かなりクラシカルなレシピをご紹介しよう。

材料:

  • 小麦粉 330g
  • バター 200g
  • 砂糖 100g
  • 卵 1個
  • バニラシュガー 10g
  • 塩 小さじ1/2
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • レモンゼスト(皮を薄く切り取り細かくしたもの) 大さじ1
  • ジャム 60g
  • パウダーシュガー 180g
  • レモン汁 大さじ2~3
  • お湯 大さじ2~3
  • カカオ 大さじ1

作り方:

1.バターに砂糖とバニラシュガーを加え、白っぽくなるまで5分ほど泡立てる。

2.卵1個を加え、さらに3分泡立てる。

3.小麦粉、塩、ベーキングパウダーを合わせてふるい、レモンゼストを加える。

4.生地をこねる。

5.生地をラップでくるんで、冷蔵庫で1時間半ほど寝かせる。

6.生地を取り出し、30センチx 20センチ四方(厚さ7ミリくらい)にのばし、もう一度、冷蔵庫に入れ、15分ほど寝かせる。その間にオーブンを200度に予熱する。

7.生地をオーブンに入れ、表面が黄金色になるまで15〜17分ほど焼く。

8.焼きあがった生地は2等分し、冷ます。

9.片方の生地の表面にジャムを塗る。

10.もう片方の生地を上に乗せる。

11.アイシングに使うパウダーシュガー、レモン汁、お湯、ココアパウダー、ナイロン袋を用意する。

12.レモンジュース大さじ2にお湯大さじ2をパウダーシュガーに加え、しっかり混ぜる。

13.必要に応じて、水を加える。

14.スプーン1杯分のグレーズを取り出し、ココアを加えて、しっかり混ぜる。

15.ココアを加えたグレーズをナイロン袋に入れる。

16.白のアイシングをケーキの表面全体を覆うように広げる。

17.ココアアイシングが入った袋の角をカットし、まだ白のアイシングが固まらないうちに、アイシングで茶色の筋を入れる。爪楊枝を使って、筋をのばすようにして柄を作ったら、数時間冷ます。

18.ケーキを食べやすい大きさにカットする。

プリヤートナヴァ・アペチータ!(どうぞ召し上がれ!)

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