オセチアはロシア南部の美しい山に囲まれた共和国だ。耕作に適した肥沃な土地が不足している代わりに、広大な牧草地が広がっていることが、オセチア人を真の肉好きにした。この地ではベジタリアンは全く歓迎されない。正直に話すと、オセチアの男たちは、肉こそが彼らの「活力」の起源であると強く信じている。だから、肉が不足すると、回復不能な状態になってしまうと彼らは考えているのだ。彼らを非難することは出来ない。
いずれにせよ、ルイヴジャスープは作り方がとても簡単なので、女性にもとっても良い。世界中どこでも、材料が見つけられないといったことはないだろう。私はフランスでも、イタリアでも、中国でもカザフスタンでも作ったことがある。毎回、温かくて美味しいものが出来て、アットホームな気分にさせてくれる。
レシピは驚くほどシンプルだ。けれどもちょっとした秘密がある。科学者たちはこれをヨウシュイブキジャコウソウ(英名:thymus serpyllum)、又はクリーピングタイム(匍匐性タイム)と呼ぶ。カフカス地域の山脈に生育しており、そのピリッとした香りと風味に地元の人々から重宝がられている。タイムはセレンと、モリブデンを含んでいるので、男性の活力に効果があり、男性ホルモンのテストステロンの生産を促す。おそらく、それ故に、オセチアでは様々な肉や鶏料理にタイムをいれるのだろう。紅茶にさえ入れる。
男たちに最高のスープを作るために、あなたはただ肉とじゃがいもを男性向けのサイズに切り、茹でて、タイムを加えるだけでいいのだ!
1.牛肉を男性用に大きめのサイズに切り、水から茹で、アクを取る。弱火で茹で、アクをしっかりと取り、クリアスープを作る。
2.時間は1時間程たっぷりある。その間に、野菜の準備をする。玉ねぎは皮をむいて細かく刻み、油をひいたフライパンでじっくりとソテーする。
3.色鮮やかにしたいので、にんじんはかなり大きめに切る。もちろん小さい方がよければ小さく切っても問題ない。
4.覚えている?男性用のサイズだ。じゃがいもを4等分に切る。じゃがいも5個で、20ピースになった。
5.約1時間で肉はほぼ準備完了だ。ソテーした玉ねぎ、にんじん、じゃがいもそして黒コショウを加える。10分間煮込んで、塩、すりおろしたにんにく、刻んだディル、パセリ、タイムを加える。
6.更に15-20分待つと、ほら!あなたにとって新しい人気料理、ルイヴジャスープの完成だ!サワークリームを添えて、熱いうちに頂こう。どうぞ、召し上がれ!
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