甘いものはお好きだろうか。ロシア人はケーキやその他のデザートを食べながらお茶を飲むのが大好きである。新しいスイーツやデザートに興味があるというあなたのために、ロシア・ビヨンドのスタッフが大好きなロシアのデザートランキングを紹介しよう。お腹が空いているときに読むのは危険かもしれない。
32.クッキー「ユビレイノエ」
ロシアでもっとも有名なクッキー「ユビレイノエ」は1913年、ロマノフ王朝300周年を記念して特別に作られた。お茶によく合うほか、デザートを作る際の主な材料にも使える。
31.フルーツケーキ「ストリーチヌィ」
パウダーシュガーで飾られたレーズン入りのフルーツケーキ。シンプルながらもおいしいので人気である。そしてもう一つのメリットは長く保存できること。
30.クランベリーの砂糖漬け
シュガーコーティングされた甘酸っぱいベリーは、絶対に食べたくなる組み合わせ!クランベリーが体によいこともよく知られているところである。
29.ムラヴェイニク
材料は砕いたクッキーとナッツとコンデンスミルク。このケーキの作り方は子どもでも作れるほど簡単。少し甘すぎると感じる人もいるかもしれないが、おいしいことには変わりない。
28.プリャーニキ(糖蜜菓子)
ミントのプリャーニキはかなり長い期間、保存が効き、ポリポリ食べられる。大事なのは乾燥しないように気をつけること。
27.ヴァレーニエ(ジャム)
ロシアのそれぞれの家庭に、庭で採れたベリーやフルーツで作る独自の自家製ジャムのレシピがある。工場で作られたものとは比較にならないほどおいしい。
26.ラム酒のババ
白いポマトカ(pomadka;ロシアにおけるファッジの一種)でコーティングされ、中にレーズンが入った、ラム酒で浸した甘くてふわっとしたフルーツケーキ。まさに夢のようなケーキである。
25.ソーチニク
カッテージチーズのクリームが入ったソーチニクは、ルーシ時代から焼かれていた。現在では、劇場のビュッフェから学校の食堂まで、まさにどこででも売られている。
24.ヴァトルーシカ
ピロシキと甘いカッテージチーズというロシア人が大好きな2つの要素が組み合わさってできた焼き菓子。
23.ズグションカ(コンデンスミルク)
コンデンスミルクはそのまま食べてもおいしいが、ちょっと変わった風に食べてみたいという場合はこれを煮るとよい(缶ごと煮るのである)。
22.ポンチキ(ドーナツ)
ロシアのポンチキはアメリカのドーナツと違って必ず真ん中に穴が空いている。またカラフルなシュガーコーティングの代わりにシュガーパウダーがまぶしてある。これこそロシアの国民的ファストフード!
21.マルメラード(砂糖漬けキャンディ)
輪切りのレモン、砂糖漬けのオレンジ、ベリー味の四角いゼリー。あなたはどのマルメラードがお好み?
20.チョコレートがけのハルヴァ
東洋の伝統菓子はロシアでは個装のキャンディの形で売られていて、とても人気がある。くるみのペーストがチョコレートでコーティングされているなんともおいしいお菓子。
19.アイスバー「エスキモー」
チョココーティングされたバニラアイスが登場したのは1930年代。食品産業人民委員のアナスタス・ミコヤンの発案によって生まれた。このデザートは必ずソ連市民の気に入るだろうと考えた。そして彼の考えはまったく正しかったのである。
18.バトンチキ
くるみのペーストに砕いたウエハースが入ったお菓子。食べてみたいでしょう?
17.チョコレート「アリョンカ」
どこかロシアの店で花柄のプラトークを頭につけた女の子の包み紙を目にしたなら、それは伝説的なミルクチョコレート「アリョンカ」である。1960年代から発売されている。
16.オラージーのサワークリーム添え
小麦粉で作る厚みのあるパンケーキ、オラージーは、ブリヌィと並んで、ロシアで非常に人気がある。サワークリームと一緒にいただくのが一番おいしい(サワークリームは何に入れてもおいしくなるのだが)。
15.スィルニキ(カッテージチーズのおやき)
スィルニキをおいしく作るのに重要なのは、新鮮で脂肪分の高いカッテージチーズを使うこと。そうすればおばあちゃんが作ってくれたような最高のスィルニキができる。
14.チョコレート菓子「カラクム」
包み紙に描かれたラクダの絵と、砕いたウエハースの入ったプラリネが灼熱の砂漠を思わせる。ちなみにトルコ語の「カラクム」とは「黒い砂」を意味している。
13.チョコレート菓子「内股のミーシカ(3匹の子熊)」
ロシアでもっとも歴史あるチョコレート菓子の一つ。包み紙には130年前と同様、イワン・シーシキンの名画「松林の朝」をモチーフにしたデザイン画が描かれている。中のお菓子は昔と変わっておらず、プラリネを挟んだ2枚のウエハースにチョコレートがかかっている。一つ食べただけではやめられないお菓子。
12.ゼフィール
伝説によると、古代ギリシアの西風の神ゼフュロスがりんごのピュレと卵白でできたデザートを人々に与えたという。ロシアでは国民的なお菓子とされている。
11.パスチラ
りんごのパスチラは中世からすでに広く知られていた。竃で蒸したりんごをペースト状にし、天日で乾燥させたもの。数あるパスチラの中でも、コロムナで作られるパスチラがもっともおいしいとされている。
10.ケーキ「レニングラーツキー」
ショートクラスト生地にコニャックとナッツがたっぷり入ったチョコレートクリームでできた「レニングラーツキー」は1960年の国家規格に従ったケーキであった。
9.ケーキ「モスクワ」
「モスクワの日」に合わせて、モスクワのパティシエたちが2015年9月に特別に作り上げたケーキ。コンデンスミルク、ヘーゼルナッツ、メレンゲでできた生地に赤いアイシングが施されている。
8.スィローク(チーズケーキバー)
ソ連の子どもたちは、冷たいものを食べないようにこれはアイスクリームだと言われていた。しかしスィロークはアイスよりもずっとおいしい!
7.ピロージノエ・カルトーシカ(ポテトケーキ)
砕いたビスケットかクッキーで簡単に作れるお菓子。ビスケットまたはクッキーをバター、コンデンスミルク、ココアと混ぜ合わせるだけで作ることができる。
6.シャルロートカ(アップルパイ)
小麦粉、卵、砂糖でできた生地にスライスしたりんごを入れて焼くこのパイほど簡単なお菓子はない。このピローグはりんごの収穫が行われる8月の終わりに焼かれることが多い(大量に採れるりんごから逃れることはできない)。
5.ナポレオン
1912年にナポレオン戦争の勝利から100年を祝う宴で皇帝にふるまわれたというデザートで、柔らかいクリームに浸した生地を何枚も何枚も重ねて作られたケーキ。その他の料理同様、後に国民的な一品となった。おいしくて、愛国的である。
4.スメタンニク
ロシアではスメタナ(サワークリーム)を加えただけでなんでもおいしくなると言われている。そんなロシアで、サワークリームから作られたケーキがロシア人に愛されないはずはない。このケーキには多くの種類があり、ナッツ、ジャム、ココアなどが加えられているが、主要な材料は新鮮なサワークリームである。
3.「メドヴィク」
もっともおいしいデザートの第3位は、「メドヴィク」。一番甘いロシアのケーキだと言っていいだろう。というのも、層になったハチミツの生地にハチミツのクリームが挟まれているのである。このケーキは、アレクサンドル1世の妻エリザヴェータのために初めて作られたもの。帝室のお菓子を食べない人などいるだろうか?
2.プラーガ(プラハ)
ソ連時代の主要なデザートの一つ。伝説的なモスクワのレストラン「プラハ」のパティシエたちによって考案された。ケーキはアプリコットジャムを浸した3層のチョコレートビスケット生地とコンデンスミルクをベースにしたチョコレートクリーム、そして厚いチョコレートコーティングでできている。
1.プチーチエ・モロコー(鳥のミルク)
ロシア最高のデザートランキングの第1位は1978年から老若男女に愛されているこのケーキ。柔らかいビスケット生地2枚に口の中で溶けるようなバニラスフレ2層、そして夜を思わせるダークチョコレートの薄いコーティングでできている。レストラン「プラハ」のシェフパティシエ、ウラジーミル・グラルニクは、このケーキを理想的なものに仕上げるのに半年を費やしたと言われる。それと同じ味を再現することは誰にでもできることではない。しかしわたしならできるという方はぜひトライしてみてほしい。