カニカマのサラダ:ソ連時代に生まれた珍味の代用品を使った料理

ロシア料理
マリア・アフォニナ
 このサラダは新年に作られるごちそうの中で、「オリヴィエ・サラダ」、「毛皮のコートを着たニシン」に続いて、ロシア人が好む料理のベスト3に入る。しかも「オリヴィエ」や「毛皮のコートを着たニシン」に比べると、とても簡単に作れる。

 カニカマのサラダはアメリカやその他の国でよく知られるルイサラダのロシア版である。1980年代末、ソ連の主婦たちが考え出したものだ。夢のような存在であったカニに似せて作られたカニカマはなかなか悪くない味だったのである。

 このカニの「代用品」が登場したとき、最初は量り売りだった。多くの人がこのカニカマは本当にカニの身から作られていると思ったので、実際には魚のすり身か白味魚を細かくしたもので作られていると知ったとき、かなりがっかりしたものだ。しかしこの事実を知ってもなお、このサラダの人気が衰えることはなかった。

 レシピは何種類かある。お腹を満たすためにジャガイモを加えたり、タマネギ、トマト、グリーンピース、チーズ、プルーンを加えるというものもある。

 しかしもっとも一般的なのは、コーンとお米のサラダである。というわけで、こちらのレシピをご紹介しよう。

材料:

作り方:

1.米は研いで、少し塩を入れた水で炊く。

2.カニカマは小さく切る。

3.キュウリはきれいに洗い、小さなさいの目切りにする。皮が固ければ、取り除いておく。キュウリの代わりにピクルスを使ってもよい。アクセントの効いた味になる。

4.卵は固ゆでにし、皮をむいて、小さく刻む。

5.カニカマ、キュウリ、卵、ご飯、コーンを混ぜる。

6.マヨネーズを加え、塩コショウで味を整える。お好みでディルやパセリを加える。

7.特別な型かカップを使って形を整える。