頭の働きをよりよくしてくれるロシアの食べ物7選

ロシア料理
アンナ・ソロキナ
 キャンディやジャンクフードを食べるのをやめて、このロシアのおいしい食べ物で、認知力、集中力、実行力を向上させよう。

1.松の実

 松の実は「スーパーフード」(有効成分を突出して多く含む食品)とされている。研究によれば、松の実はコレステロールを下げるだけでなく、仕事、勉強など毎日の課題を遂行するにあたって起こりうる大きなストレスの軽減にも役立つ。シベリアの松の実は、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素、そして認知機能を向上する働きがある不飽和脂肪酸を含んでいるため、毎日食べると集中力がアップする。

2.ヒマワリの種、カボチャの種

 ロシア人には、ヒマワリの種を噛むという習慣がある。一種の瞑想といってよいだろう。歯と舌で殻を剥いて種核を取り出すのにはスキルが必要だ。殻を吐き出すのはあまり格好いいとは言えないため、公共の場ではしない方がいい。ヒマワリの種にはセロトニンの生産を促すトリプトファンが豊富で、リラクゼーションを助け、神経の緊張をほぐし、脳の働きを活性化する。カボチャの種は記憶力を向上させる亜鉛が含まれている。カボチャの種はサラダにかけてもよいし、そのまま食べてもよい。

3.ビーツ

 ビーツはボルシチや「毛皮を着たニシン」にしか使わないと思われがちだが、ビーツにはベタインが豊富に含まれ、循環系によい。

 ロシア人はビーツを生(スムージーにしたり、他の野菜と合わせたりする)か、茹でて、サラダに入れる。とてもおいしい。

4.ニンジン

 ニンジンはヘルシーなだけでなく、夜間視力を改善する。また記憶力の向上に効果的なルテオリンが含まれている

 ニンジンには免疫システムを強化するカロチンが含まれ、抗炎症性を高める効能がある。ロシアでは生または茹でたニンジンをおろしてサワークリームかオイルをかけて作るサラダが一般的である。

5.ベリー類

 ベリー類は記憶力を高め、うつ病を助ける働きがある。酸味のあるクランベリー、熟したラズベリー、ロシア北方で採れるシーバックホーンを食べてみてほしい。ビタミンCと抗酸化物質が豊富に含まれる。1日中コンピューターを使って仕事をしているという方はぜひブルーベリーを。脳はもちろん、目にもよい。

 6.トヴォーログ

 トヴォーログ(カッテージチーズ)はロシアでは非常に人気がある。コリンと呼ばれるアミノ酸と脳の退行を防ぐメチオニンが含まれている。トヴォーログはそのまま食べてもよいし、ベリーやサワークリームを加えてもよい。またロシア人はトヴォーログでスィルニキ(おやきのようなもの)にしたり、パイの中に入れたりする。脂肪分が18%くらいまで高いトヴォーログがおいしい。

7.ハーブ

 ロシア人は何にでもディルを加えることはよく知られていることだが、ハーブは本当に体によい。循環系の働きと認知力を高める物質が含まれている。それでもディルには抵抗があるという方は、パセリやコリアンダーがオススメ。サラダに入れたり、そのままガムのように噛むとよい。