1.Stolovaya No.57
モスクワの中心部でここより安く食事ができるところはない。カフェは赤の広場にある伝説的なショッピングモール「グム」の中にある。ただしカフェはいつもたくさんの客で溢れているので、少々待たされるのは覚悟したほうがよい。
客のひとり、ナジェージダさんはこの店について、「ソ連スタイルのカフェです。店員たちは白いエプロンと白い帽子をつけていて、テーブルの上には花瓶に入った生花が飾られています。サラダ、コンポート、モルス、菓子パン、ピロシキなどいろんな種類があって、どれにするかいつも迷います」と話してくれた。
ボルシチ95ルーブル(およそ170円)、ミートボール180ルーブル(およそ315円)、付け合わせ60–75ルーブル(およそ110円)、サラダ60–75ルーブル(およそ110円)、カッテージチーズまたはチェリーの入ったパン35ルーブル(およそ60円)、紅茶60ルーブル(およそ100円)、コンポートあるいはモルスは50ルーブル(およそ88円)。
住所:Krasnaya ploshad’ d.3, 3-ya liniya, 3-iy etaj
2. #Farsh
#Farshはロシアの有名なレストラン経営者アルカージー・ノヴィコフが開いたチェーンレストラン。ノヴィコフのお店はロンドンやドゥバイにあることはよく知られている。#Farshはバーガー、チキンウィング、フライドポテトなどを提供するレストランでモスクワだけでも15店舗ある。
ドミトリーさんが言うには「ハンバーグはすべてロシアの霜降り牛肉のひき肉で作られています。バンはジャガイモのピュレーが加えられています」。5ドル(およそ550円)でクラシックチーズバーガーあるいはパプリカとサルサソースのバーガー「アント・バルセロナ」が食べられる。
3.Bez zabot
モスクワではチキンのきのこのパスタを100ルーブル(およそ175円)でオーダーできるのをご存知だろうか。この値段を実現しているのがレストラン「Bez zabot」。モスクワ中心部の主要な通りであるミャスニツカヤにある。
レストランの近くに住むエルヴァンさんは次のように話す。「食堂を思わせるような場所ではありますが、新鮮な食材が使われていて、メニューの種類も多く、どれもおいしく、店員も愛想がいい。ピローグと種類の多いお茶が気に入っています。それにカフェはちょっと分かりにくい場所にあるので、そんなに混んでいません」。
住所 :Ul. Myasnitskaya, 24/7 str.1
4. Market Place
レストラン兼マーケット。こちらもミャスニツカヤ通りにある。近代的なデザイン、世界各国の料理、リーズナブルなお値段で多くの客を魅きつけている。鶏肉入りの米粉のヌードルが209ルーブル(およそ370円)、羊肉とひよこ豆入りフェルガナ風プロフが239ルーブル(およそ420円)。またコーヒーも人気がある。中でもオレンジのゼストとローズマリーの入ったラフコーヒーが一番人気である。お値段は139ルーブル(およそ245円)。
アンナさんは「サラダ、飲み物、パスタもすべて目の前で調理してくれるので、どれも出来たてです。店の中にオーブンがあり、そばの実のカーシャやカツレツを作ってくれます。温かい料理は鋳鉄製の小さなフライパンで出されます。雰囲気があり、お値段は安すぎて驚くほどです」と話してくれた。
住所:Myasnitskaya 13, str.3
5. Lepim I varim
モスクワのシェフらも賞賛する店。ペリメニを食べるためだけにでもぜひ足を運んでほしい。メニューにはおよそ10の種類がある。ペリメニはオープンキッチンで調理されているので、ペリメニが作られる過程を見ることができる。
ペリメニが大好きだというドミトリーさんは次のように感想を語ってくれた。「典型的なロシア料理のいろんな種類を試すことができる手頃な値段の素晴らしいお店。5ドル(およそ550円)で豚肉と牛肉が入った手作りのペリメニを食べることができます」。
さらにドミトリーさんはこう付け加えている。「メニューにはもっとすごいものがあるのです。カムチャツカのカニのペリメニ、ヘラジカとイノシシ肉のひき肉のペリメニなどです。そして一番大事なのは、オーナーはロシアではペリメニをウォトカなしで食べるのは罪深いことだということを忘れていないことです。メニューにはウォトカをベースにしたボロジンスキー黒パンや西洋ワサビ、ショウガ入りの自家製の浸酒が多数含まれているのです」。
住所:Stoleshnikov pereulok d, 9, str. 1
6. Vai me!
経営者らは、モスクワっ子たちに、グルジア料理は短時間で作ることができ、ファストフードとしても提供できることを証明しようとこのカフェの開店を決めた。
スルグニチーズと卵黄を使って作る舟の形をした有名なパン、アジャリア風ハチャプリは220ルーブル(およそ380円)。ジャガイモと豚肉とトマトとスパイスのオーブン料理、オジャフリは190ルーブル(およそ330円)、ヒンカリ(大きめの水餃子)は4つで180ルーブル(およそ320円)、スープハルチョーは150ルーブル(およそ260円)。
アンナさんは「ほうれん草のプハリ(くるみ和え)がおいしい。グルテンフリーのアジャリア風ハチャプリもあるんですよ。ランチは300–400ルーブル(530–700円)くらいです」と話してくれた。
住所:Myasnitskaya ul., d. 11;Pyatnitskaya pereulok, 8 str. 1;Leningradskoe shosse, d, 16A str. 4;Novoslobodskaya ul., d. 26 str. 1
7. ユダヤ食品店 “Pardes”
マリイナ・ローシャ駅近くにあるヨーロッパ美術館へ行く前後に立ち寄るのにちょうどいい場所にあるコーシャー料理の店。
ドミトリーさんによれば、“Pardes”でもっともおいしいのはシャクシューカ(トマトスープに鶏卵を落として焼いた料理、210ルーブル=およそ370円)」。
ファラフェル(ヒヨコマメまたはソラマメから作ったコロッケのような中東料理)は250ルーブル(およそ440円)、サビフ(揚げたナスや卵をピタパンに挟んだもの)は200ルーブル(およそ350円)、自家製レモネードは70ルーブル(およそ120円)。ドミトリーさん曰く「いくつかのテーブルしかないこの小さなカフェでは、ゆったりと、都会の喧騒を忘れてランチが取れる場所」。
住所:Ul. Obrastsova 19, str. 9