「赤の広場」のオーナーであるヴィクトリア・ミヤベさんは、7年にわたって、ロシアの商品をオンラインで販売してきた。ロシア・ビヨンドがお送りした「東京のロシア」ガイドの中でも、このオンラインショップを紹介した。
ヴィクトリアさんは、当初は店をオープンすることは考えておらず、ただオフィスの近くに、ロシアの商品を実際に見てもらうことができるショールームを作りたかったという。「日本の主要な卸企業と契約を結ぶことになり、それまでのようにバッグに商品を入れて持ち歩くよりも、オフィスの方に来てもらう方が便利になったのです。そこで、ここに商談をするためのテーブルを2つ並べ、それから小さな商品の陳列棚を作りました。5人から10人くらいのお客様が来てくれればいいと思っていました」。ロシア通信からのインタビューに対し、ミヤベさんはこのように語っている。しかし、訪れる人の数はどんどん増え、オープンの日には行列ができるほどになった。
ロシア通信によれば、「赤の広場」のオープニングで、ロシア通商代表部のピョートル・パブレンコ代表は、ヴィクトリアさんはロシアの商品を小売できるようにするためのすべてを一人で行ったと述べ、「この小さな店が、ロシア製品販売の大きなスタートとなり、日本全国に広がっていくことを心から期待する」と激励した。
日本人の消費者の間では、サワークリーム 、キャンディ、ペリメニ、そしてもちろん、スィロク(日本ではチーズケーキバーと名付けられている)が人気だという。ヴィクトリアさんによれば、売上げは予想の5倍に上るという。
ヴィクトリアさんは、「おそらくこの近くに住んでいるロシア人がきてくれるだろうと思っていましたが、実は来てくれるお客様の99%が日本人です。ロシアにいたことがあるという人、単にロシアが好きだという人、あるいはロシア人の知り合いがいるという人たちです」と話す。今後は、ロシアの焼き菓子、ピロシキ、ケーキなどを販売する店をオープンする計画だという。