ロシアで2人目の女性ビリオネアが誕生―ネットで成功を遂げた女性

Anton Novoderezhkin/TASS
 2018年まで、ロシアで10億㌦(およそ1,100億円)以上の富を築いた女性は、かつて大規模な建設会社インテコを所有していて今はホテルチェーンを経営している起業家、エレーナ・バトゥリナただ1人であった。しかし、もう1人の女性が新たにこの国でビリオネアになったことが明らかになった。この女性はロシア最大のネット通販ワイルドベリーズを所有するタチアナ・バカルチュクである。

 フォーブス・ロシア誌によると、ワイルドベリーズの企業価値は1.2ビリオン㌦(およそ1,320億円)で、バカルチュクが一人で会社を所有していることになっている。タチアナは2004年に夫であるヴラジスラフとワイルドベリーズを立ち上げたが、当時はここまで大きくなるとは思ってもいなかったそうである。ワイルドベリーズはインターネットでドイツの衣料品を販売することから始まったが、最終的には本からスポーツニュートリションまで何でも扱う真の巨大会社に成長した。いまでは200万人もの人が毎日このサイトに訪れている。

 「ワイルドベリーズはオーナーが利益を出しているネット通販会社の一つである」とフォーブス・ロシア誌は指摘している。バカルチュクが強調しているのは、ワイルドベリーズはいまだにファミリービジネスの延長線上にあり、このネット通販会社と協業している宅配会社を経営する夫と「2人ですべてのことを行っている」という点。ロシア版アマゾンのようなものを作るというのは、家族の楽しみとしては良い選択ではないだろうか。

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