ロシアで挙げる99のエキゾチックな葬式

Legion Media
 遺灰を宇宙へ送ったり、遺灰でレコードを作ったり――これらのロシアのビジネスは記憶に残る葬式を提供している。

 伝統的な葬式は時代遅れのようだ。常識に囚われない新しいトレンドが前面に現れるにつれ、従来のしきたりは不人気になってきている。

 環境に優しい葬式からオンライン・ライブ配信葬式、テーマ別葬式まで、個人に特化した多様なサービスが欧米で人気になっているが、今やこうしたトレンドはロシアでも広まりつつあり、新興企業が続々と生まれている。起業家らは、死に対してロシア人が持つ畏敬の念のあり方を再考しようとしている。

 今日では、デザイナーが手掛けた高級な棺を購入することも、愛する故人の遺灰でレコードを作ることも可能だ。ここでは、個人特化型の葬式を提供し、愛する者の生と死とを祝う新しい方法を提案している3つのロシア企業をご紹介しよう。

1.遺灰を地球の上に撒く

 人類はしばしば星々を巡って宇宙飛行をしたいと夢見てきたが、これを幸運にも生きている間に実現できる人は多くない。だが今や、ロシア企業「スペースウェイ」のおかげで、誰でもこの夢の達成に近付くことができる(ただし、まず死ぬ必要がある)。

 最低35万ルーブル(5300ドル)(追加の希望次第で値段は上がる)で、この会社は遺灰を成層圏まで送る機会を提供している。遺灰は特別なカプセルに入れられ、高度30キロメートルでカプセルが開く。故人と宇宙とが一体となる。会社の代表らによれば、遺灰の粒子は宇宙に残るものもあれば、山の峰や海、森に降り立つものもある。この方法は環境に害を与えない。

 葬式の挙行に関わるすべてのこと(軍や民間の管制塔と連絡を取り合ってフライトの時刻や軌道を調整するなど)に責任を負いつつ、スペースウェイ社は、カプセルに取り付けられたGoProカメラを通して遺族が打ち上げの様子を見守ることができるようにもしている。

2.冷凍保存

 科学者が死者を甦らせる方法を開発するまで喜んで待つという人には、冷凍保存(超低温で構造的に無傷な細胞や組織を保存する方法)がお薦めだ。ユーラシアで初めてこのサービスを開始したのが、「クリオルス」社である。

 今日、すでに300人以上の人がクリオリス社と遺体の冷凍保存の契約を結んでいる。31匹のペットの契約も結ばれている。65人がすでに冷凍保存されたが、うち18人は外国人(ウクライナ人3人、イタリア人4人、米、豪、印、仏、蘭、日、ベラルーシ、ジョージア、エストニア、イスラエル、スイスからそれぞれ1人)だ。

 この会社は細胞の保存状態を良くするため事前に冷凍保存の内容に関して取り決めをしておくことを薦めている。全身の保存(36000ドル)か脳のみの保存(ロシア人は15000ドル、外国人は18000ドル)かを選ぶことができる。

3.デザイナーが手掛ける棺とクリエイティブな葬式

 愛する故人の声や笑い声入りのレコード、故人の髪でできたダイアモンド、遺灰を墨に混ぜた記念タトゥー――ロシアのボイジャー社は幅広い葬式を提案している。

 2015年にロシア人デザイナーのイスカンダル・カディロフ氏が創業したこの会社は、愛する者を記憶するための方法として上記のものを提案しているだけでなく、バイオ葬式(肉を分解するキノコで遺体を覆う)や海洋葬式(遺灰の入ったカプセルで記念の岩礁を作る)など、パプアニューギニアでエキゾチックな葬式を挙げる機会も提供している。より保守的な顧客向けに、化粧や服飾の準備からデザイナーが手掛けるエレガントな棺、カプセル、骨壺などの製作まで、多様な伝統的サービスも用意している。

 現在この会社の主な顧客は外国人で、オーストリア人、イギリス人、アメリカ人、カザフスタン人、ウクライナ人、ベラルーシ人が多いという。

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