1.まず最初に、面接のことはそんなに心配しないでおこう。ロシア人についてのステレオタイプはたくさんあるが、厳しい質問を浴びせてくるような人は、短気、冷淡、不機嫌といったロシア人ほどはいない。ロシア人は面談では率直な質問をしてくることが多いが、だからといって、彼らがあなたの友情や熱意を正しく評価していないわけではない。
2.次に、面接が対面かスカイプを通してかというのも問題ではない。自分が働きたいと希望している会社のことを十分に知っているかどうかを確認しよう。ネットにアクセスし、その会社でかつて働いていた人や今現在働いている人たちが話していることをリサーチしておこう。それから、あなたを面接した人の名前は覚えておこう。会った人を忘れるのは、良い第一印象を与えることはまずないのだから。
3.ロシア語を話せなくても心配ご無用――希望している職に必須のスキルだと記載されていなければ問題ではない。とはいえ、できるにこしたことはない。なんとか帳尻を合わせるために、少なくとも基本的な単語をいくつか覚えたり、あるいは、ロシアについて一般的なことは読んでおこう。ロシアの歴史や文化のことをいくらか知っていれば、あなたの雇用主になるかもしれない人に良い印象を与えるし、応募してきた他の外国人たちの中で際立たせてくれることだろう。
4.必要書類をすべて持参しているかを確認しよう。面接の前に、どんな書類を持参すべきなのか訊いておこう。プリントアウトしたポートフォリオやビルに入るためのIDを提示しなければならないかもしれない。あるいは、英語かロシア語の履歴書のコピーを何通か用意しないといけないかもしれない。
5.服装のことは考えよう。ロシアの企業では常にきちんとした服装を求められるわけではないので、その会社のドレスコードを訊いて、適切なものを着用するのがいいかもしれない。特にドレスコードがなければ、控えめな色のビジネスカジュアルなスタイルを選ぼう。目を引く服装よりも、あなたのスキルを際立たせてくれるだろう。
6.一般的な面接で質問されることにたいする答えを考えておこう。ロシアも他の国々とほとんど同じだ:我が社について何をご存知ですか?我が社のためにあなたは何ができますか?現在のお仕事・職位は何ですか? などなど。
7.ストレスの多い状況で働く必要がある場合は、あなたの気力をテストするために、厳しい面倒な質問をされるかもしれないので覚悟しておこう。落ち着きを失わずに、厳しい労働環境にも対処でき、当惑しないところを見せてやろう。ロシア人は、簡単に折れてしまう「雪片」のような人物を好まない。また、いかなる状況下でも傲慢になったり、ロシア人にどうすればいいのか教えてやろうなどとは考えないことだ。彼らの誰もそんなことは好まない。
8.複数回の面接に備えよう。人事部長、将来のスーパーバイザー、それから、会社の経営陣のひとりに会うこともある。入社試験や応募センターも、会社によっては面接の一部となっていることもある。こうしたことは通常、国際的な企業やかなり多くの志望者がいる国内の大企業で適用されている。
9.面接中には雇用主本人に質問をするチャンスがある。役に立たない問いで時間を無駄にせずに、代わりに、的を得た質問をしてあなたのプロ意識を発揮しよう:「今現在、御社が直面している焦眉の問題はありますか?」「それを解決するために私はどんなふうにお役に立てるでしょう?」「この職に理想的なのはどのような人物とお考えですか?」「御社に来たばかりの人物に何かご助言をお願いいたします」。こうした質問は、あなたがこの職に関心を持っているということを雇用主にアピールすることができ、他の志望者よりも優位に立てるかもしれない。
10.面接が終わっても迅速な返答は期待しないようにしよう。会社が決定を下すまでには時間がかかるかもしれない。大切なことは、その会社との連絡を維持し忍耐強くなることだ。仕事を手にできなくても希望を失わないようにしよう――面接は良い経験になる。計画どおりにいかなくても、また別の仕事が見つかるだろう。元気を出して!
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