国営航空会社「アエロフロート」の子会社であるLCCポベダの2016年度の営業利益の増加率は、世界第1位であった。航空業界の月刊誌「エアライン・ビジネス」の調査を、ポベダ広報課が伝えている。
エアライン・ビジネスは今月、2016年度のLCCの営業活動のランキングを発表。ポベダは営業利益の増加率で世界のLCCの中で第1位となった。また、昨年度の搭乗率は7%増の88%で、上昇においてヨーロッパ第1位になった。
エアライン・ビジネスによれば、ポベダの旅客輸送の増加率も世界の指標の3倍以上になっているという。世界のLCC市場が10.8%拡大している一方で、ポベダは38.7%の成長を示した。
ポベダの成功には複数の状況が関係している。「国民の収入の減少が続いていることを背景に、航空券で節約をしなければいけなくなっている。この状況において、LCCサービスへの需要が著しく高まったのは明らかで、ポベダは利益をあげることができた」と、全ロシア・中小企業団体「ロシアの支柱」のパーヴェル・シガル第1副理事はロシアNOWに話す。
ポベダがロシアで唯一のLCCということと、成長に直接的な関係があると、ロシアのFX会社「テレトレード」のアナリスト、マルク・ゴイフマン氏は話す。「イタリアのブルー・エクスプレスやイギリスのイージージェットといった外国のLCCの多くが、ロシアから、不況で採算を取れないことを理由に撤退した。そのため、市場には競合がほぼいない」とゴイフマン氏。さらに、ポベダはアエロフロートのグループに入っている。「両社の共通のコストを分配できるため、これは重要。また、ポベダの活動には資金的な援助(親会社からの)がある」とゴイフマン氏。
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